働く女性に知ってほしい低用量ピルのメリット、注意点などをお伝えしているこの連載。生理痛の負担減やPMSの症状改善のためにピル服用を検討してみたいと思ったら、まずはどこに行けばよいのでしょうか。そこで今回は、低用量ピルを初めて使ってみたいと思っている方におすすめのクリニック探しのヒントを、産婦人科医の高橋幸子さんに聞きました。

低用量ピルを使ってみたくなったらどこへ行く?

低用量ピルは基本的にどの産婦人科にも用意されているが、力を入れているクリニックとそうではないクリニックには差がある(画像はイメージです)
低用量ピルは基本的にどの産婦人科にも用意されているが、力を入れているクリニックとそうではないクリニックには差がある(画像はイメージです)

 生理痛や出血量、またPMSの症状によって私生活や仕事に支障を来している人のトラブル解消が期待できる低用量ピル。そのメリットや費用については分かっていても、忙しい毎日に追われて、どのクリニックに行けばいいのか分からず二の足を踏んでいる人もいるかもしれません

 「低用量ピルは基本的に、どの産婦人科にも用意されています」と、産婦人科医の高橋幸子さん。その一方で、低用量ピルの処方に力を入れているクリニックとそうではないクリニックには差もあるそうです。

 「例えば1種類しか低用量ピルを用意していない病院や、避妊や生活改善を目的とした低用量ピルの処方に積極的ではないクリニックもあります。ほかの分野に力を入れているために、低用量ピルについてはあまり詳しくなく、最新情報がアップデートされていない産婦人科医もいるので、どこでも自分に合った低用量ピルを処方してもらえるとは限りません」と高橋さんは言います。

 連載第2回「4カ月、出血をなくす低用量ピルも 正しく知り賢く使う」でもお伝えした通り、連続して服用する日数や成分によって、低用量ピルの種類もさまざま。いずれも排卵を抑えて生理痛やPMSの症状を軽減するという基本の作用は共通しますが、それに加えて改善したい症状がある場合や生活スタイルによっても、最適な低用量ピルは異なります。

 だからこそ低用量ピルのメリットを最大限に享受するためには、複数の選択肢から悩みに応じたピルを処方してくれるクリニックに通うことが大切です。


日経doors 低用量ピルに関するアンケート【第2回】に関するお知らせ
日経doorsでは2020年8~9月に低用量ピルに関するアンケートを実施した後、低用量ピルに関する情報を継続的に発信してきました。その前後で、皆さんの低用量ピルに関する知識がどう変化したかを測る目的で、第2回のアンケートを実施します。「第1回のアンケートに回答した」という方も含めて、どなたでもご回答いただけます。低用量ピルに関して、皆さんの服用歴や疑問、知りたいこと、doors記事を読んだ結果、新たに知り得たことなどを教えていただければ幸いです。抽選で10名様にAmazon(R)ギフト券1000円をプレゼント致します。

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