限られた時間でリターンを最大化するために問われるのがタイパ(タイムパフォーマンス)力です。タイパ力を鍛えれば、やるべきことは効率的に短時間で終わらすことができ、自分の好きなことに時間を割くことができます。そこで、タイパ力の達人のノウハウや専門家の知見をご紹介します。

Z世代の中では「コストパフォーマンス」よりも、「タイパ(タイムパフォーマンス)=時間対効果」を重視する人が増えています。そこでZ世代マーケティング事業を展開する「僕と私と」代表の今瀧健登(けんと)さんをはじめ、Z世代の男女計3人に、仕事やプライベートでどのように「タイパ」を意識しているのか、座談会系形式で語ってもらいました。若者を中心に人気のTikTokも実は、使い方次第で「タイパがいい」と感じることがあるといいます。

Z世代はタイパを意識 「短時間で高いパフォーマンスを出したい」

上:フリーライターの目次(めつぎ)ほたるさん(22歳)、左下:インフルエンサー兼プランナーの国木田(くにきだ)さりなさん(24歳)、右下:僕と私と代表の今瀧健登さん(24歳)
上:フリーライターの目次(めつぎ)ほたるさん(22歳)、左下:インフルエンサー兼プランナーの国木田(くにきだ)さりなさん(24歳)、右下:僕と私と代表の今瀧健登さん(24歳)

編集部(以下、――) まず、Z世代の皆さんは、「タイムパフォーマンス力」という言葉に対して、どのような印象を持っていますか。

今瀧健登さん(以下、今瀧) 「効率よく時間を使う」という考え方は、タイパという言葉が生まれる前からいわれていることですよね。ただ、働き方が多様化して、時間軸の評価から成果の評価に移行したことで、より「タイパ」が求められるようになったのだと思います。私自身も、私が経営している会社でも、タイパは意識しています。

国木田さりなさん(以下、国木田) 私は特定の事務所に所属したり会社員として働いたりせず、フリーランスのインフルエンサーとプランナーを兼任しています。スケジュールを決めたり、クライアントとのコミュニケーションを取ったりするのは全部自分で行っているので、タイパは欠かせません。

目次ほたるさん(以下、目次) 私は「短期間でいかに高いパフォーマンスを出すか」にこだわっているので、常日ごろからタイパを重視しています。1カ月の労働時間を85時間に抑えるという目標を決めて、その分、趣味のカメラや仕事以外のことも楽しみたいんです。つまり、自由な時間を確保するために、タイパ力を上げるようにしています。