日本女性のリアルを数字でチェック

 内閣府が発表したデータからは、女性が働き続けることが難しく、管理職にロールモデルが少なく、家事や育児があると、さらに女性の時間は制限される現実が浮き彫りになっている。

・「男性のほうが優遇されている」と感じている女性…79.2%
・働きたいけれど働けない女性…262万人
・女性の非正規雇用比率…55.5%(男性は21.9%)
・子育て中の夫婦の1日の家事・育児時間の平均
 (6歳未満の子供を持つ夫婦の場合)
 …女性7.34時間
 …男性1.23時間
・1人目の子供を出産した後に仕事を辞める女性…46.9%
・管理職に占める女性の割合…13.2%
 (管理職とは、社員101人以上の企業の課長相当職以上)
・配偶者から暴力を受けたことがある女性…31.3%

※『ひとりひとりが幸せな社会のために 男女共同参画社会の実現を目指して 平成30年版データ』(内閣府・男女共同参画推進連携会議)から編集部が抜粋

今すぐ始めたい5つのアクション

1. 女性のためになる活動なら積極的に署名する

 「『Change.org』などで行われているネット上の署名活動は、実際に、代表が行政機関に提出するなどして、政治を動かすきっかけになっています。女性の権利に関わる署名には、積極的に参加を」

2. 「逃げるは恥」じゃない、働きやすい会社に転職

 「ハラスメントに悩むなら転職を。面接でも『子育てと両立できる職場を希望』などと堂々と言うこと。人材確保は企業の喫緊の課題。人が居着かない会社は、最終的に追い込まれるはずです」

3. 「申し訳ない」と言う人に「No Problem」と声を掛ける

 「事情があり早く帰るときに、職場に対し罪悪感があるのは当たり前。そのときに、みんなで『問題ないよ!』『頑張って!』と声を掛け、お互いに思いやることで、空気を変えていけます」

4. 偉くなるのを怖がらない、チャンスが来たらやってみる

 「管理職以上の地位に女性が増えれば、会社は変わります。女性が働きやすい職場に近づけるためにできることも増えますから、もし打診されたのなら、思い切って引き受けてみましょう」

5. 自分の身は保身。ひとりでも戦わなければ…とは思わない

 「現状でいうと、まだまだ女性は弱い立場。仕事でもプライベートでも、不条理や恐怖を感じたら、辞めたり、その場から離れたりと、まずは自分を守ることを優先して。逃げることも戦略のひとつ」

取材・文/岸本洋美 写真/石塚定人

日経WOMAN2019年11月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります