離婚・シングル生活のQ&A

 「離婚するのがいいのかな……」と頭をよぎっても、その後に解決しなければならない問題も山積みです。紫原さんと太田垣さんにアドバイスしていただきました。

◆離婚を決断するタイミングは?
⇒ まずは夫と話し合い!自分のダメージを考えながら決断して

 太田垣さんと紫原さんとで別れの決断への考え方はそれぞれだが、共に「ダメージの計算」をアドバイス!

 「借金、暴力といった、生活に害のある悪癖が理由なら即離婚を。それ以外が理由なら、離婚のダメージは女性のほうが大きいことを念頭に置き、しっかり考え、夫と話し合いを」(太田垣さん)

 「夫婦仲がこじれると養育費を拒否される場合もあるので、会話が成り立つ「早めの時期」に別れては? そのほうが自分の心身も傷つかず、離婚後も相手と良い関係を保てます」 (紫原さん)

◆離婚するにあたり注意することは?
⇒ 離婚する相手は信用できない!? 決断前から稼ぎ力を磨いておく

 慰謝料や養育費など、「もらえるお金」をあてにせずに済む経済力を、離婚する前から身に付けるのが必須!

 「養育費はしっかりと受け取ること! ただし、払わない人は、差し押さえようが逃げ回るのが現実…。離婚では、もらえるお金をあてにしない、別れる夫を信用しない心構えを」(太田垣さん)

 「稼ぐ力があれば、離婚後の不安要素が1つ減ります。結婚しても仕事は続けること。主婦の場合、離婚届を出す前に、仕事を始めて生活の基盤をつくるなど、できるだけ計画的に」 (紫原さん)

◆シングルマザー生活で生き抜くには?
⇒ 金銭的にも精神的にも無理をせず長続きする家族になる

 親子関係や教育方針など、世間の常識や情報に流されず、「できる範囲」を追求し、持続可能な在り方を。

 「生活費のなかでも、大きいのが家賃。離婚や子供の養育で忙しくてタイミングを逃すこともあると思いますが、早い段階で、家賃が収入の4分の1程度に収まる物件に引っ越しを」(太田垣さん)

 「生活のために懸命に働き、プライベートはすべて子供のために! となりがちですが、週1回は飲みに行くなど、意識して自分の時間を。自由を楽しむことで、前向きになれます」(紫原さん)