世の中は空前の人手不足。働き女子にも転職を考えたことがある人は多いはず。人材を確保するため、35歳が限界といわれた転職や、働き方そのものに対する考え方も変わりつつあります。転職市場の今をレポートします。

35歳を過ぎてもハッピー転職がかなう3つの理由

1. 女性の活躍する幅が広がり35歳オーバーでも求人がある

転職決定者数の伸び率 リクルートエージェントで転職した人の数を、2009年を1として指数化(出典:リクルートキャリア)
転職決定者数の伸び率 リクルートエージェントで転職した人の数を、2009年を1として指数化(出典:リクルートキャリア)

 多くの会社では氷河期世代(40歳前後)の社員が少ない上、管理職の年齢が上がっている。35歳超の女性でも、非管理職として採用されやすくなっている。また、女性の社会進出で、ユーザーが男性中心だった製品やサービスでも、提供側に女性目線が求められるようになった。

2. 人生100年時代で、仕事人生の折り返し地点が延びた

 70歳まで働く時代になると、仕事人生の折り返し地点は40歳を超える。35歳でも残りは35年。採用側は長く働いてもらえることが期待できる。その代わり、働く側も40代、50代、60代とどんな働き方をするか、自分でキャリアを考える必要性が増している。

3. 働き方改革で、自分ファーストで働ける時代に!

 新卒学生や20代の社会人は、転職も選択肢に入れつつ、「自分ファースト」で働く人が急増中。人材を確保するために、転勤なし、残業なしといった柔軟な働き方を用意する会社も増えている*1。30代後半でも転職するときの会社選びで働き方の選択肢が増えている。

*1:「多様な形態による正社員」に関する研究会報告書(厚生労働省、2012年3月)による

就活中の女子学生に聞きました「あなたは“限定正社員”に応募したい?」

グラフは労働政策研究・研修機構「大学生・大学院生の多様な採用に対するニーズ調査」(2017年12月)を基に編集部で作成
グラフは労働政策研究・研修機構「大学生・大学院生の多様な採用に対するニーズ調査」(2017年12月)を基に編集部で作成