職務経歴の内容を具体的にする3つのポイント

1. 数字を入れる

 売上金額、来客数やスタッフの人数、訪問先件数、店舗数、取り組んだ期間、伸び率、利益率、業務改善指標など、示せるものは数字で。

物足りない書き方⇒メンバーの指導・育成をした
具体的な書き方⇒社内スタッフ3人派遣社員2人の指導・育成をした

2. 5W1Hを使う

 5W1Hとは、いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)。書けるものは書く。

物足りない書き方⇒月次レポートを作成した
具体的な書き方⇒月初に、前月の売り上げ(販売店20店分)のSAPのデータを取り出し、前年のデータと比較・分析してまとめ、役員提出用のレポートを作成した

3. 評価・実績を入れる

 「頑張った」「努力した」だけではなく、客観的な実績や評価(月間MVPなど)や、表彰された内容(社長賞を受賞など)を書く。

物足りない書き方⇒営業で好成績を上げた
具体的な書き方⇒2017年3月、5月、8月の受注金額で社内1位を取り、その年の社長賞を受賞した

◆まだある! 職務経歴書を書くときのコツ

・強調したいところは太字にする
箇条書きにして要点を分かりやすくする
1~2枚にまとめる(長くても3枚)
・フォントを統一するなど、形式を整える
・最後に、履歴書と矛盾がないか確認

東福まりこ
転職カウンセラー
東福まりこ 新卒で都市銀行に入行後、輸入車メーカーに転職。計二十数年の在職中に5回の転職活動を経験し、外資系物流会社へ。その経験を生かし、転職カウンセラーとして活動中。

取材・文/大屋奈緒子(日経ARIA編集部) 写真/窪徳健作