【例1】取引先がいつも締め切りを守らず、我慢ならない!

<STEP1>怒りの中身は?
A社の担当者B氏が何度言っても締め切りを守らない。上司に企画書を提出できず、私が叱られる不条理な状況。

<STEP2>コントロールできること?
他社の社員をコントロールはできないが、非常に困っている状況が理解されれば、A社が何か対策を講じてくれるかも。

<STEP3>重要なこと?
A社とは長い付き合いだし、B氏も企画力は優れているので、良好な関係を継続していくことは非常に重要。

<STEP4>コントロールできて重要なことなら行動
A社に改めて締め切りを守るよう伝え、それでも改善されない場合、遅れることを見越して締め切り日を早めに設定。

【例2】遠くない将来、親の介護をしなくてはならないと思うと不安…

<STEP1>怒りの中身は?
不安要素は、(1)親が要介護状態にならないか、(2)仕事と介護とを両立できるか、(3)介護費用を用意できるか、の3点。

<STEP2>コントロールできること?
将来親がかかる病気は現時点では分からないので、(1)はコントロール不可能。(2)と(3)は自分でコントロールが可能。

<STEP3>重要なこと?
(2)(3)共に、自分自身の将来の生活を支える働き方やお金に関することなので、重要度は非常に高いといえる。

<STEP4>コントロールできて重要なことなら行動
(2)は会社の介護休業制度などを確認、(3)は親が望む介護の形を聞き、親の貯金や行政の介護サービスなどを調べる。

強い感情にはこうして対処

引きずる怒り

⇒視点を「過去の相手」から「未来の自分」に転換
引きずる怒りは、過去の相手に向いていた視点を、「輝く未来の自分」に転換して断ち切る。「原因がなんであれ、自分と未来のみを見つめ、変えようがない相手と過去は切り捨てて」

深い悲しみ

⇒無理に蓋をせず、涙を流すことは大事
「大事な人を亡くした」などの深い悲しみを、4マスで整理するのは無理。「悲しいときは無理をせず、泣くほうがいい。泣くと副交感神経が優位になり、心が落ち着きます」