3.年間プランを立ててみよう

 長期目標を計画するときは、自分のワクワクする感情が湧き上がるテーマや方法を選ぶのがポイント。仮に仕事の業務など「すべき」勉強でも、達成感を積み重ねることで感情が高まる。ご褒美など、やる気を高める工夫を取り入れて。

 年間プランの組み立て方は3つのSTEPで構成される。

STEP 1.「なりたい自分像」と「学習内容」を具体化
STEP 2.学習の内容を分解して月単位の学習プランを練る
STEP 3.1カ月の計画を作り、いつ、どこで学ぶかまで落とし込む

 順を追って見ていこう。

STEP 1.「なりたい自分像」と「学習内容」を具体化

 「試験に合格する」「○点取る」などの達成目標だけでは、勉強を習慣化しにくい。1年後にこんな自分になりたいという、具体的な理想像を設定し、それを踏まえて「いつ・何を・どこで・どのくらいやる(時間や量)」に落とし込むと、行動に移しやすい。

例:2020年末にどんな自分になりたい?
○ Aさんのように英語でスピーチしたい
→憧れは継続するための大きなパワーになる

△ TOEICスコアを800点まで上げたい
→目標と現状とのギャップを埋めるようなツライ勉強は習慣化しにくい

例:何を勉強する?
○ 電車で毎日30分、スマホで英語の教材を聴く
→いつ、どのくらい、何をやるか、具体的に決めることが重要

× 英語の勉強、リスニングの勉強をする
→ふわっとした抽象的な目標では習慣化は難しい!

STEP 2.学習の内容を分解して月単位の学習プランを練る

 一度にいくつもの習慣を進めると、抵抗しようとする習慣引力が2重、3重にかかるため失速の原因に。例えば英語なら、1カ月目は単語を覚える、2カ月目はリーディング、3カ月目はヒアリングなど、学習内容を細かく分解し、1カ月に1テーマずつ「勉強する習慣」として身に付けて、それを積み重ねていこう。

例:英語学習なら
英語の勉強計画。1カ月目…単語を覚える 2カ月目…リーディング 3カ月目…ヒアリング 4カ月目…ライティング 5カ月目…会話
1カ月目は単語を覚える ⇒ 2カ月目リーディング ⇒ 3カ月目はヒアリング ⇒ 4カ月目はライティング ⇒ 5カ月目は会話……というように1カ月1テーマずつのプランで進めていく。

例:資格試験なら
資格試験の勉強計画。1カ月目…参考書の章のまとめだけ読む 2カ月目…参考書を1章ずつ勉強する 3カ月目…復習をする 4カ月目…問題集を解く 5カ月目…過去問を解く
1カ月目は参考書の章のまとめだけ読む ⇒ 2カ月目は参考書を1章ずつ勉強する ⇒ 3カ月目は復習をする ⇒ 4カ月目は問題集を解く ⇒ 5カ月目は過去問を解く……というプラン。