STEP 3.1カ月の計画を作り、いつ、どこで学ぶかまで落とし込む

 習慣化したい行動は、場所や時間、やり方をパターン化すると続けやすい。勉強の場合は、移動しながらできる「移動学習」と、デスクで集中する「集中学習」の2つに分けて。生活リズムに合わせて「通勤時間に勉強」など、環境に振り回されにくいパターンをつくろう。

(1)1カ月単位の勉強計画を立てる

 2ページ目で紹介した反発期・不安定期・倦怠期の「乗り切り方」をもとに計画。最初の7日間は絶対できるレベルまで行動のハードルを下げ、習慣化のベースをつくる。

例:英語に触れて会話力を磨く
▲反発期 …1週間目
1. 毎日1回は英語のリスニングCDを聴く
2. 英語を聴けたかどうか手帳に記録

▲不安定期 …2〜3週間目
3. 寝る前30分は英語のリスニングかリーディングの時間に
4. 疲れた日は英語のラジオを流すだけに
5. 外国人の友人を紹介してもらう

▲倦怠期 …4週間目
6. 大好きなハリウッド映画を字幕なしで見る
7. 「来月はオンライン英会話を始める」など、次に獲得したい習慣の計画を立てる

(2)場所、時間をパターン化する

 毎日の通勤時間、週末の一人時間など、日常生活で環境に振り回されにくい場所と時間のパターンをつくる。

例:通勤時間と週末に30分ずつ勉強
◆移動学習(30分)
負荷の小さい「覚える・聞く・読む」学習、これまでの復習。

◆集中学習(30分)
早朝や週末などに、机で集中し、新しいことを学ぶ。

(3)いつ、何を、どこで勉強するか、月単位で計画

 続きやすい「移動学習」を1カ月目に、新しい学習や「話す・書く」など集中力が必要な「集中学習」を2カ月目に習慣化。3カ月目以降はテーマが変わるだけ。続いているかどうか、振り返る時間も設ける。

例:英語学習の場合
◆移動学習(30分)
移動学習の計画
・1カ月目…最初は負荷が小さい、やりたい勉強をやる。勉強した日を記録
・2カ月目…1カ月目の勉強を続ける
・3カ月目…2カ月目の集中学習の復習を追加
・振り返り…勉強が続けられたかどうか、記録を見てチェック。続いていなければ、順番やご褒美、場所などを変えて再挑戦!
・4カ月目…3カ月目の集中学習の復習を追加
・5カ月目以降…2~4カ月目のように「集中時間で新しい習慣、移動時間でそれまでの復習」を1カ月単位で積み重ねていく

◆集中学習(30分) 
集中学習の計画
・1カ月目…なし
・2カ月目…リーディングなどの勉強を始める
・3カ月目…ヒアリングなど次の勉強を始める
・振り返り…勉強が続けられたかどうか、記録を見てチェック。続いていなければ、順番やご褒美、場所などを変えて再挑戦!
・4カ月目…ライティングなど次の勉強を始める
・5カ月目以降…2~4カ月目のように「集中時間で新しい習慣、移動時間でそれまでの復習」を1カ月単位で積み重ねていく

ゴールのない学びはどのように習慣化する?

 教養などゴールが曖昧な学習は、まず全体像を調べて把握し、そのなかからワクワクする分野やテーマを選んで着手する。例えば、アドラーの心理学、ローマの歴史など、自分の興味の周辺のテーマを選んでスタートする。

1. 全体像を把握する
歴史、音楽、数学など、教養にはどんな分野があるのかを調べて全体像を把握。

2. ワクワクするものを選ぶ
全体像のなかから、自分がワクワクする分野やテーマを10個書き出す。

3. 数値目標を設定する
関連する書籍を○冊読破するなど、具体的な目標を設定する。

4. 日々の習慣に落とし込む
読書なら「いつ・何を・どこで・どれくらい」読むかを決め、生活に組み込む。

古川武士
習慣化コンサルタント
古川武士 関西大学卒業後、日立製作所を経て独立。約3万人のビジネスパーソンの育成を通じて、オリジナルの習慣化メソッドを確立。個人向けコンサルティングや企業向けの行動定着支援などを行う。著書は『「続ける」習慣』(日本実業出版社)など。

取材・文/渡辺満樹子

日経WOMAN2019年2月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります