英語や資格試験などの勉強計画を成功させる鍵は、毎日の習慣をコツコツ積み重ねていくこと。そこで役立つのが「習慣化のメソッド」。1年で勉強の目標を達成できます。習慣化コンサルタントの古川武士さんに聞きました。

習慣化の原則とコツを知り「ワクワクする」計画を

 やる気が湧かない、飽きてくる、忙しくなって挫折する……。そんな勉強の悩みに対し、「続かないのは意志の弱さの問題ではなく、習慣化のコツを押さえていないから」と、習慣化コンサルタントの古川武士さん。

 「人間には変化に抵抗する『習慣引力』があり、勉強や片づけなどの行動習慣を変えるには1カ月が必要。定着するまでは、『同時にいくつも挑戦しない』『行動ルールをシンプルに』『結果より行動を重視する』の3原則を意識しながら、極力ハードルを下げて毎日続けましょう

やりたいことを無理なく続ける「習慣化3原則」

1. 結果より継続を重視
2. 行動ルールを複雑にしない
3. 同時にいくつも挑戦しない

勉強や片づけなどの行動習慣を変えるには1カ月が必要。コツをつかんで1カ月を乗り越えられると、習慣化できる(写真はイメージ)
勉強や片づけなどの行動習慣を変えるには1カ月が必要。コツをつかんで1カ月を乗り越えられると、習慣化できる(写真はイメージ)

 1つ習慣化に成功すれば、連鎖してうまくいくようになる。さらに、1年続く人とそうでない人との違いは、行動の奥にある感情のエネルギーを使えるかどうか。好きな気持ちや自己肯定感など、プラスの感情が湧くものは続く。例えば1年後になりたい自分像を目標に設定するなど、自分がワクワクする計画を立てて。

 「性格によって挫折パターンも違うので、自分に合った勉強法を選ぶことも成功の近道です」

 古川さんによれば、続けるコツは、学習が習慣化するまでの1カ月の挫折パターンと乗り越え方を知っておくこと、そして性格別の挫折パターンと学習を続けるコツを知っておくことの2つ。それを踏まえた上で、年間プランを立ててみる。次のページから順を追って見ていこう。

1.「学習が習慣化するまで」の挫折パターンを知っておく
2.性格別の挫折パターンを知っておく
3.年間プランを立ててみる