株価、為替、金利がなぜ動いたかまで考える

株価や為替、金利が動くのには「理由」がある。また株価が上がると金利も上がるなど、互いに影響を与え合っている。何を理由に動くのか、互いにどう影響するかを意識してみよう。

株価、金利、為替の動きは連動している

<為替の動きは連動している>経済成長←→雇用拡大→株価上昇→金利上昇→債券価格下落→株価下落または経済成長←→雇用拡大→株価上昇→金利上昇→為替上昇

 経済が成長すると株価が上昇し、好景気で金利が上昇、すると債券価格が下落…といった、ニュース同士の関連を覚えておくと経済全体の理解が進む。必ずこの通り動くわけではないが、図のような相関関係を理解しておこう。

金利が上がると債券価格が下落する仕組み

 金利が上がると新規に発行される債券の利回りも上がり、低金利時に発行された債券の魅力が下がるため、買い手がつかず価格は下落。

経済成長と通貨(為替)、株価、景気は強い関連がある

 経済が成長すると株価や通貨も上昇する。チャートにすると、動きの大きさに違いがあったり、短期的に異なる動きをしたりしても、長期的には連動しているのが分かる。

出所:マネックス証券。欧州の株価はSTOXX600指数
出所:マネックス証券。欧州の株価はSTOXX600指数

左→経済が成長すると通貨が買われて高くなる
>>欧州連合(EU)の経済成長率とユーロ対円レート

右→経済が成長すると株価も上がる
>>欧州連合(EU)の経済成長率とユーロ圏の株価指数