一見、難しい経済ニュース。チェックすべきキーワードと、株価や金利の相関関係を知れば、理解が進みます。経済ニュースを読み解くポイントを紹介します。

経済に詳しくなれば投資や仕事にも役立つ

 「経済に強くなりたいと思って経済ニュースを見ているけれど、今ひとつ分からない、という女子に、テレビ東京系で放送中の『Newsモーニングサテライト*1』に出演するマネックス証券の大槻奈那さんは、「難しく考えないで」とアドバイスする。「市場関係者も見ているので、専門家にも新たな発見があるようなコメントもします。難しいと思うのは当然。すべてを理解する必要はありません」

*1『Newsモーニングサテライト』はテレビ東京系列で毎週月〜金曜の朝5時45分〜7時5分に放映中。

 経済ニュースが分かるようになる早道は、「経済成長、雇用・賃金、金利、地政学リスクという4つのキーワードで話題をチェックし続けること」と大槻さん。「これらは密接に関連している。ニュース同士のつながりが感覚的に分かるようになると、内容がするすると頭に入ってくるようになります」

 経済に詳しくなると、いろいろなメリットがある。「ひとつは投資する際、大失敗のリスクが低くなること。2つ目は仕事にも役立つこと」。例えば、経済成長率が下がれば株価が下がる。こうした関係を理解して日々のニュースを見ていると、今は個別株投資をすべき時期かどうかも分かる。景気や企業業績の見方が分かれば、勤務先や取引先の将来性もイメージできるはず。

経済ニュースは4つのキーワードを軸に見る

 経済ニュースで注目すべきキーワードは、「経済成長」「雇用・賃金」「金利」「地政学リスク」の4つ。「このニュースは4つのどれに関連する?」という視点を持って見る習慣を。

<注目すべきはこの4つ>

 経済の動きに大きな影響を与える要素。企業の株価や物価などに、どう影響するかをイメージしながらチェック。

1)変化率が大事…経済成長
2)増減が大事…雇用・賃金
3)上昇か下降かが大事…金利
4)地政学リスク