世の中のトレンドを敏感に捉えて、新たなヒットをつくっていく人たちは、どんな情報を日々チェックしているの? やみくもにたくさんの情報を追いかけることが、必ずしも正解ではなかった!

ひとりで頑張るより、周りの力を借り、ギブ&テイク

 近年のタピオカミルクティーブームをリードする、台湾ティーカフェ「春水堂(チュンスイタン)」。その代表を務める木川瑞季さんは、外資系経営コンサルタントから飲食ベンチャーに転身し、春水堂をトレンドの最前線に押し出したキーパーソンだ。

木川瑞季さん (40歳)
台湾ティーカフェ「春水堂」代表 オアシスティーラウンジ代表取締役
早稲田大学大学院修了後、外資系コンサルティング会社マッキンゼーで経営コンサルタントとして活躍。台湾駐在時代に「春水堂」と巡り合い、その日本進出事業を手がける現在の会社に転身。

 コンサル時代は、紙の日経新聞を時間をかけて読み込んでいたが、現在は幅広いトレンドをスピーディーに捉えるため、業界トレンドに強い『日経MJ』や『LINEニュース』など4媒体ほどの見出しを、スマホでざっと読むスタイルに変えた。

 さらに効率良く情報を集めるべく、木川さんが活用するのが「人」。社内SNSで、実際に訪問した流行(はや)りの飲食店や面白かった本の情報をシェアする。

 「フェイスブックにも、いつもいい情報を発信してくれるキーマンが何人かいて頼りにしています。いい話は必ず誰かが知っているので、ひとりで頑張るより、皆で情報を補い合うのがベスト。もちろん私も、台湾など自分が強いジャンルのネタは惜しみなく提供しています」