小田さんの情報収集5ルール

RULE 1. 情報は追いかけない。「自分の人生」がアンテナ

 2018年に第1子を出産。「以前、ドラマの出産シーンで現場が涙に包まれるなか私だけ泣けず、この感情を知らないのは作り手として損と感じたのが、出産を決めたきっかけ」。今は子供関連の情報がどんどん入ってくる。

RULE 2. 膨大なナマ声を収集し時代の空気をつかむ

 ドラマの大枠が決まったら、リサーチャーに世の中で今起きているさまざまな問題のネタを集めてもらい、さらに取材担当者が現場でナマの声を拾ってくる。それらを元に、脚本家とストーリーを練る。

RULE 3. エゴサーチでピンと来たら即活用

 SNSで番組のエゴサーチは積極的に行う。視聴者のツイートをヒントに、ユニークなPR動画も作った。批判的なコメントを見つけても、「気にしません」

RULE 4. みんなが知る「普通」の情報を「普通」に知っておく

 6年間担当した情報番組で、お茶の間の情報感覚を持っておく重要性をたたき込まれた。「テレビは多くの人が見るものだから、ドラマ制作者としても大事にしている姿勢です」

RULE 5. 見た映画などは感想&評価付きでメモ

 忙しいなかでも時間を見つけ、旬の映画や舞台を自分の目で見ておき、感想を◎〇△の評価付きでiPhoneのメモアプリにずらっと記録。自分のフィルターを通した情報としてストックし、ドラマ作りに生かす。

日常的にチェックしている情報源は?

⇒テレビ40%
朝は情報番組、移動時はTVerで各局のドラマを一通りチェックするのが習慣。帰宅後は娯楽としてバラエティー番組を楽しむ。

⇒ニュースサイト・アプリ40%
スマホのヤフーニュースのアプリで、すきま時間に「トップ」や「エンタメ」を中心に見る。

⇒雑誌10%
美容院で一気読み。「普段手に取らない雑誌に意外なネタが転がっている。アンテナを張り巡らせて読むので、どっと疲れます」(笑)

⇒SNS5%
ツイッターやインスタを番組のPRに使っているが、情報収集目的でのフォローはしていない。

⇒その他5%

取材・文/籏智優子 写真/洞澤佐智子