何にお金をかければ、自分にメリットがあるのかが分からない人も多い。自己満足だけに終わらず、「自分投資」で人生が変わった人に、「お金のかけどころ」を聞きました。学びに投資してマネージャー職に昇格した岩井恵莉子さんの自己投資ストーリーを紹介します。

スキルUPに投資、マネージャーに昇格!

 リラクゼーション関連の店舗などの企画からデザインまでを手がける岩井恵莉子さん。チーフとして部下を指導しながらコピーのセンスも磨きたいと、3年前にライタースクールへ通い始めた。「チーム内に足りないのは商品を魅力的に見せるコピーの力。そのスキルさえ身に付ければチーム力はもっと上がると考えました」

岩井恵莉子さん(32歳/ひとり暮らし)
フュービック
メディアクリエイティブディビジョン マネージャー

【岩井さんのお金の自己投資バランス】

「快適に過ごせる住環境や体のメンテナンスなどに投資することで、感情の起伏が小さくなり、衝動的にお金を使うことが少なくなりました。今は年収の約30%を自己投資に費やしています」
「快適に過ごせる住環境や体のメンテナンスなどに投資することで、感情の起伏が小さくなり、衝動的にお金を使うことが少なくなりました。今は年収の約30%を自己投資に費やしています」

 授業料は半年で10万円。高い投資だったが、その分を仕事の成果で取り戻そうと取り組んだ。すると、授業で学んだ「伝わるコピーの書き方」が実務以上に部下の育成の場面で役立った

 「離職する部下が相次ぎ悩んでいたのですが、相手の気持ちを考えず自分が伝えたいことだけを一方的に伝えていたことに気づきました」

 伝え方を変え、部下から話しかけやすい雰囲気づくりを心がけた結果、離職率ゼロに。岩井さんのマネジメント力が社内で評価され、昨年末マネージャーに昇格した。「現状を変えたいという思いがあったからこそ、学びがチーム力アップにつながりました」

「以前の私は…」
 現場の仕事とマネジメントを兼任し、仕事漬けの毎日を過ごしていた岩井さん。疲労がたまればマッサージに月5万円も費やしたり、ストレスがたまれば1回しか着ないような高価格の洋服に散財したりして、その場しのぎでお金を使ってしまい、成長や変化がない日々が続くことが多かった。

 次のページからは、そんな岩井さんの「人生を変えた自分投資」を紹介します。