何にお金をかければ、自分にメリットがあるのかが分からない人も多い。自己満足だけに終わらず、「自分投資」で人生が変わった人は、どこに「お金のかけどころ」があるのでしょうか? 今回は、乳製品アレルギーがきっかけで生活が一変した金指(かなざし)安里さんの自己投資ストーリーをお届けします。

乳製品アレルギーを発症し、「玉ねぎ丼」で人生が変わった

 食品会社で商品開発を担当する金指(かなざし)安里さん。乳製品アレルギーを発症したのを機に、3年前から玄米や豆類、野菜などを使うマクロビオティック料理教室に通い始めた。「初級コースは座学の勉強が多く、料理の見た目も地味で正直つらかった」(笑)

金指(かなざし)安里さん(30歳/ひとり暮らし )
食品会社 商品開発

 しかし、ある料理との出合いで一気にマクロビの世界に魅了される。それが「玉ねぎ丼」だ。「玉ねぎを醤油で炒めるだけであんなに甘みが出るとは衝撃的で! 中級コースに進むと彩りのよい料理を教わり、楽しくなりました」。上級、師範コースを卒業し、今はマクロビのお菓子教室に通う。

 「トータル45万円もかかったけれど、学んだ知識を生かした自炊生活を機に体調が良くなり、一時年間10万円ほどかかっていた医療費も数千円に大幅ダウン。外食費も今は月3000円ぐらいに」。

 マクロビ仲間やインスタで知り合った人と食の話をするのが楽しいと金指さん。「自分の体をつくるための投資の先に、こんな充実した日々が待っているとは思いませんでした

【金指さんのお金の自己投資バランス】

将来への不安から複数の資格取得に走ったことも。「今の自分を良くするためには何が必要か、何をすればワクワクするかを考えて自己投資することが大切。収入の20〜30%は自己投資に費やしています」
将来への不安から複数の資格取得に走ったことも。「今の自分を良くするためには何が必要か、何をすればワクワクするかを考えて自己投資することが大切。収入の20〜30%は自己投資に費やしています」

「以前の私は…」
 資格取得にハマって30万円費やし、役立っていない失敗談も。また、乳製品アレルギーに伴う体調不良に陥った。「友人との外食が多く、外食費に使いすぎることも。食材を気にしてメニューを注文しづらく、友人に気を使わせるのが嫌でした」

 そんな金指さんの「人生を変えた自分投資」を、次のページから紹介します。