どんな話題を振っても、いつも有益なレスポンスをくれる「情報ツウ」な人、あなたの周りにもいませんか? メディアの情報を活用し、仕事も趣味も楽しんでいる人たちに、情報の集め方と生かし方を聞きました。

オタ活で磨いた情報収集力、仕事にもフル活用

 「起きている時間はすべて情報収集に充てます!

 そう力強く言い切るPR会社社員の平田貴子さんは、朝は入浴しながらラジオとネットニュース、出社後は新聞と雑誌、夜は録画したテレビを倍速再生……と、日々あらゆるメディアを駆使し、最新の情報をインプット。睡眠は毎日4〜5時間の忙しさだが、「もともとオタクなので、情報収集は得意。好きなことだから苦にはなりません」と話す。

平田貴子さん(40歳)
ビルコム シニアメディアプランナー/ひとり暮らし

 情報のジャンルは、ビジネスや美容など仕事に直結するものから、趣味のジャニーズネタまで幅広く網羅。「SNSでバズるおバカなニュースも、視点が面白かったり、生活に即していたりと、世の中を把握するのに役立ち、侮れません」

 記事を読むときは、漫然と流し見るのではなく、「なぜそのネタがニュースになったか」を考える。「クライアントの商品やサービスをメディアを通じて生活者に届けるのが私の仕事。ニュースの背景を考える訓練をすることで、編集者と共に企画を進めるためのヒントが得られます」

 メディアをチェックするだけでなく、流行の店で買い物をしたり、ライブに出かけたり……と、自分の足で動き、肌で感じることも意識。「得た情報は人に話すことで、環境や年齢が違う人の新たな視点を取り入れるようにしています。『この人に会えば有益な情報が得られる』と思ってもらえる人でありたいですね」