「時間を有効に使えている人は、実は非常に少ない」と指摘するのは、精神科医の樺沢紫苑さん。脳科学と精神医学に基づいた独自メソッドで、「自分時間」のつくり方をレクチャー。人生の充実度が確実に変わります。

投資時間を増やせば自己成長のスパイラルに

 やるべきことに追われ、自分のための時間が取れない……。そんな悩みに、「時間の使い方を今と少し変えるだけで、『自分時間』が生み出せます」とアドバイスするのは、精神科医で作家の樺沢紫苑(かばさわしおん)さん。樺沢さんが提案するのは、時間を「消費」「浪費」「投資」の3つに分類して考える方法。

 「消費と浪費の時間は極力減らし、捻出した自由時間を将来につながる『投資』活動に費やす。それによりスキルアップして、仕事の効率が上がり、もっと時間が生み出せる。自己成長の好循環が生まれます」

 なかでも、最大の自己投資は、「運動と睡眠」だと力説する。「週2時間程度の有酸素運動と1日6時間以上の睡眠が、体の疲労を解消して脳を活性化させ、ベストな状態に保ちます」

 さらに、体のリズムに沿った時間の使い方で、脳科学的に最高のパフォーマンスを発揮できるという。「脳のゴールデンタイムは、起床後2〜3時間。この時間に学びを意識した自己投資を行うことで学習効果が倍増します。あるいは、朝一番に集中力を要する仕事に取りかかることで生産性が上がり、労働時間の短縮に」

 次のページからは樺沢流メソッドに基づいた時間術を紹介。早速トライ!