2. 浪費時間は減らす

 浪費の時間とは、テレビの「ながら見」やスマホでの時間つぶし、ゲームなどの時間。「テレビの時間を減らすと、毎日の楽しみが減ってしまうのでは?」と考えがちだが、それは間違い。

 「すべての娯楽が浪費というわけではありません。大切なのは、主体的に選択したかどうか。つけっ放しのテレビを『ながら見』したり、時間つぶしでスマホゲームをしたりするなど、漫然と過ごす時間が浪費。限られた時間を流されて過ごすのはもったいない」

「浪費時間」を「投資時間」に変えるコツ

 浪費を「価値アリ」の投資時間に変える方法がある。「それは、自発的に情報を取りに行くという意識を持つことです。テレビは役立つキーワードを必ず見つけると決めて見る、欲しい情報を得るためにすきま時間にスマホを見るなど、目的を持つことで投資時間に変えられます」

 まず、今の自分が「なんとなく」している習慣を思い出してみよう。1日のうち、無意識にアクセスしてしまい、時間ができるとつい見続けてしまうものの代表がテレビやスマホ。なぜ見るのか、意味を考えてみよう。

浪費×
・家に帰ったらなんとなくテレビを見続ける
・電車に乗ったらなんとなくスマホをチェック

投資○
・ドラマを録画しておきリラックス時間に見る
・欲しい情報を調べるためにスマホをチェック

◆遊びを投資に変えるには

 意識的な遊びやリフレッシュは立派な投資になる。いつかしたいと思っていることを書き出そう。「無意識に遊ぶと後悔しがちですが、主体的に遊ぶことは投資の時間に変えられます」

【例】平日夜&週末・遊びのTODOリスト
□寝る前にペットと遊ぶ
□月1本、映画を見る
□行きたかったお店に行く


時間ができたときにすぐ実行できるよう、いつでも見られる手帳などに記しておくと◎。

ダラダラしがちな時間を「消費時間」に充てる

 ふっと空いたすきま時間が浪費の時間になってしまいがち。そんな時間は、消費時間の効率化に充てるといい。プライベートの時間に15分でできる雑用を書き出しておこう。

【例】15分でやることリスト
□プライベートのメールの返事
□郵便物の投函(とうかん)
□LINEの返信
□食品の買い出しリストの作成