悪口や嫌み、批判など、相手から攻撃されても余裕でかわせるようになると、人付き合いがグンとラクになり、敵も減るもの。どんな相手とも戦わないワザを教えます。

逆上すると「幼稚な人」と思われて損をする

 「相手の攻撃的な言動にカチンとくることはあっても、その場の感情に任せて戦ったら負け」と言うのは、処世術に関する本を数多く執筆する作家の有川真由美さん。「逆上して言い返したり、不機嫌な態度を取ったりしたら、相手との関係が悪化するだけでなく、周囲から『幼稚な人』と思われてしまうことも。絶対に損です

 とはいえ、ただ言われっ放しではストレスを感じ、お互いの心の溝も深くなるばかり。どうすればいい?

 「陰口や嫌みは『言わせておく』のが一番。攻撃をしてくる相手を変えることはできないと割り切り、徐々に距離を置いて離れると、相手の攻撃力も弱まります」。スルーできないときは、攻撃をかわしつつ自分の意見を伝えることも必要だが、「怒りで感情的になってしまったときは、いったんその場を離れるなど、逃げるのが正解です

相手と戦わないための4つのワザ

 戦わない術(すべ)を身に付けると、「人間関係に振り回されることが減り、不安や悩みも解消されますよ」と有川さん。「また、『大人の対応ができる人』と見られ、周囲の人からの評価もアップします」。人間関係で心をすり減らさないためにも、攻撃を上手にかわす方法を覚えておこう。

1.逃げる
2.スルーする
3.うまく交渉する
4.距離を置く

「戦わない」と人間関係、こんなにトク!

・ 相手の攻撃パワーが落ちていく
・人から信頼される、評価される
・ 不安や悩みが減り、ストレスフリーに

 次のページから、4つのワザを一つずつ見ていこう。