木積さんの「人付き合いのルール」8つ

1. チーム全員の誕生日を把握

上司談 「『一言お祝いをお願いします』と、部下たちの誕生日を当日の朝に教えてくれます。私と部下、両方を喜ばせてくれる気遣いが◎」

本人談 「データベース化されたプロフィールを確認し、チーム全員の誕生日はスケジューラーに入力済み。プレゼントを用意することも」

2. 上司・部下に関係なく年上には基本、敬語で話す

部下談 「そんなにかしこまった感じではありませんが、私が年上だからでしょう、敬語で話してくれます。礼儀正しく、気持ちのいい人です」

本人談 「礼儀を重んじるのは相手への敬意であると同時に、私という人間を信用してもらい、言動に説得力を増すためでもあります」

3. 築いた関係性を断ち切らない

上司談 「彼女が異動し拠点が変わっても、折に触れてメールをくれました。単純にうれしかったし、つながりを大切にする姿勢は見習いたい」

本人談 「人との縁は宝。せっかくの出会い、築き上げた人間関係を、働く場所が変わったくらいで途切れさせてしまうのはもったいないので」

4. 人の嫌がることにも率先して手を挙げる

上司談 「飲み会の幹事なども進んで引き受けてくれます。忙しい彼女が手を挙げることで『私も』『次は私が』と、皆が互いを思いやれるように」

5. 人によって態度を変えない

部下談 「相手やTPOなどによって、態度や言動がブレないんです。一貫して平等。信頼の置ける人だなと思えました」

本人談 「普段は礼儀正しいのに、店員に横柄な人がたまにいます。私はどんな場面でも、どんな立場の人に対しても同じように接したいなと」

6. 苦言はストレートにフォローは丁寧に

部下談 「注意はストレートですが、『腑(ふ)に落ちていないところはどこですか?』など、丁寧なフォローのおかげで腹に落ちやすいです」

本人談 「部下に限らず上司にも、言いたいことははっきり言いますが、相手の反応を見ながらフォローを工夫します」

『できる大人のモノの言い方大全』(話題の達人倶楽部編/青春出版社)は言葉遣いの手本に
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7. 人と人とのパイプ役になる

上司談 「私が彼女の部署の担当に着任する前に、私の人となりを皆にプレゼンしてくれたようで、部下との距離を早く縮められました」

8. 長所は直接、伝える

部下談 「木積さんは人の長所を探す天才。素直に伝えてくれるので、最初はとても照れましたが、褒められるとうれしいし、やる気も出ます」

上司・同僚・部下問わず、疲れている人、落ち込んでいる人には、メモとお菓子でねぎらう
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取材・文/宇佐見明日香 写真/小野さやか