3.雑談を切り上げる

 締め切りが迫っている業務に集中したいと思っていた矢先、同僚が雑談をしてきた。仕事に戻りたいが、なかなか話が終わらない。

言ってはいけない「NGフレーズ」

× へ〜、そうなんだ!(返事は上の空で、忙しいオーラを出す)

 聞いているフリをしたり、遠回しな態度で察してもらおうとしたりするのは、かえって失礼。「『適当にあしらわれている感』が相手に伝わり、不快にさせてしまうかも」

印象が良くなる「魔法のフレーズ」

ごめん! 急ぎの仕事に追われていて、今、集中したいの
 ⇒ 現状を伝える

ぜひ聞きたいから、また昼休みとかにゆっくり!
 ⇒ 代替案を提示

 「深刻にならずにサラッと笑顔で告げれば、相手も嫌な印象を受けないはず。『今は無理だけど、後で聞きたい』とポジティブに伝えることで、良い関係を保てます」

4.忙しい相手に話しかける

 上司に会議資料の内容を相談したいが、忙しそうで話しかけづらい……。イラッとされるのが怖く、躊躇(ちゅうちょ)してしまう。

言ってはいけない「NGフレーズ」

× あの……、すみません、会議の資料のココが……

 目的が分かりにくい質問は相手をいら立たせ、自分の評価も下げる。また、怖くて話しかけられない状態は、なんの解決にもならないばかりか、仕事が遅れる原因にも。

印象が良くなる「魔法のフレーズ」

○ お忙しいところ、すみません
 ⇒ 相手への配慮

○ 会議資料の件でご相談があります
 ⇒ 用件を明確に

○ 今日の午後、20分ほどお時間をいただきたいのですが、ご都合いかがでしょうか?
 ⇒ 所要時間を明確に

 ポイントは「相談したい」など、用件を明確に伝えること。所要時間は「一瞬」「少しだけ」などの曖昧な表現ではなく、数字で示すと忙しい相手も時間を取りやすい。

5.安請け合いをやめる

 締め切りが迫っている仕事を2つ抱えており、すでに手いっぱいなところに、上司から新しい仕事を依頼された。

ついつい口から出てしまう「無理です!」の一言。どうすればいい?
ついつい口から出てしまう「無理です!」の一言。どうすればいい?

言ってはいけない「NGフレーズ」

× はい、分かりました……
× 無理です、できません!

 NOが言えずに安請け合いすると、他の業務に支障が出て周りに迷惑をかける恐れが。一方的に突っぱねるのは仕事への姿勢を問われかねず、評価を下げるNG行為。

印象が良くなる「魔法のフレーズ」

○ 明日の会議で使う資料を今日中に、ということですね?
 ⇒ 依頼内容の確認

○ 実は今、急ぎのAとBの業務を抱えているんです
 ⇒ 現状を伝える

○ 今はAとBの業務を優先したいので、今日中に資料作成は厳しいかと思います。明日の午前中まででしたら可能ですが、いかがでしょうか?
 ⇒ 自分の考え+代替案を提示

 結論だけを伝えるのはNG。依頼内容を確認し、自分の状況を簡潔に伝えた上で意見を述べ、上司の判断を仰いで。代替案を示し、仕事への意欲もアピール。