忙しさを言い訳にせず、やりたいことを実現するには、時間の「かけどころ」と「抜きどころ」を意識することが重要。しっかりメリハリをつけ、スキルアップやリフレッシュの時間を生み出している人の24時間を紹介します。

仲間との「場づくり」が仕事に生きる

 山田かおりさんがオフタイムに力を入れているのは、街づくり活動。「仕事でオンラインコミュニティーを運営するなかで、地域や街の『場』づくりの重要性を感じたのがきっかけ。プライベートでも、人と人とをつなぐ場をつくってみたいと思ったんです」

 街づくりに取り組む人材を育てる、東京都港区芝地区と慶応義塾大学主催の「ご近所イノベーション学校」に半年通い、無事修了。現在は講座内で立ち上げた「サニーズバー」のプロジェクトを中心に活動中だ

 「サニーズバーは、家族を介護・看病している人に向けて、気分転換の場を提供する取り組み。活動を通じて、新しいつながりも生まれました」

 活動日は定時で退社できるように作業を前倒しで進めるなど、仕事にもプラスの影響が。「会社でも街づくりに関する案件を任されるようになり、毎日が充実しています

山田さんの1日の活動例

 介護・看病している人を対象にした「サニーズバー」を「ご近所イノベーション学校」の仲間と月1回開催。夕方から23時頃までバーのお客様対応。開催日以外はミーティング。休日はバーで出すお菓子を作る。

【平日】

月1回5時間…介護・看病支援のバーを主催
月1〜2回3時間…バーの仲間とミーティング

【休日】

3時間…バーで提供するお菓子作り

山田さんの時間の自己投資バランス

・読書、家族との時間など…10% ・仕事…60% ・サニーズバー…30%(以前はここも仕事だった!)

 2割程度だった自己投資の時間が、4割に。「仕事時間は短くなった分、効率重視に。実際、携わる業務も増えています」

山田さんの時間を生み出す3つのルール

1. 職場の人にオフ活動について話しておく
 オフにどんな活動をしているか、周囲に話しておく。「予定がある日は『この日は早く帰ります』と宣言。前もって伝えておくことで、理解を得やすくなります」

2. やりたいと思ったらその場でアクション
 興味を惹かれたことは即座にチャレンジ。「やろうと思ったタイミングが、自分の熱量が最も高いとき。準備が整うのを待たず、まずは飛び込むようにしています」

3. 仕事は「スケジュールを逆算」で定時退社を目指す
 プロジェクトごとに締め切りから逆算してスケジュールを組むことで効率化を図る。「なるべく残業や持ち帰り仕事はせず、定時退社を目指します」