忙しさを言い訳にせず、やりたいことを実現するには、時間の「かけどころ」と「抜きどころ」を意識することが重要。しっかりメリハリをつけ、スキルアップやリフレッシュの時間を生み出している人の24時間を紹介します。今回は「動線」を意識した仕組みづくりで1日を全力で楽しむ女性に密着しました。

「動線」を意識した仕組みづくりで1日を全力で楽しむ

 英語学習にボイストレーニング、ランニング、人脈づくりのための飲み会と、オフタイムを全力で楽しんでいる平野里奈さん。時間を捻出するコツは、「動線」を意識して活動すること。

 「ランニングは会社に近い皇居周辺、ボイトレは自宅近くの教室……と、移動時間を短縮することで、自由に使える時間を増やしています」

 プライベートな飲み会で仕事の話をしたり、会社で趣味について公言したりと、公私をはっきり分けないことも、オン・オフを充実させる秘訣。「飲み会で求人に関する相談を受けるなど、採用代行の仕事に直接フィードバックできることも」

 理想通りに予定が進まない日もあるが、そんなときに「自分を責めない」のも平野さんのルール。「忙しくてランニングに行けないときも、『また来週走ればいいや』と気楽に考えることで、楽しく続けられています」

マルチな自分磨きに時間を投資!

◆平日2時間…ランニングで皇居1〜2周

 体力づくりのため、週2回は皇居周りをランニング。「3月に初めてのフルマラソンに挑戦する予定」

◆平日20分…英語のポッドキャストで勉強

 通勤時は英語のポッドキャストを聞いて、カナダ留学で身に付けた英語力をキープ。「TOEICで800点以上を取るのが目標です」

◆平日&休日…飲み会で人脈づくり
仕事の人脈づくりと婚活を兼ねて、飲み会や異業種交流会は積極的に参加。「人付き合いを広げることで新たな誘いも増え、交友関係が充実します」

◆休日1時間…ボイストレーニングを楽しむ

 昨年参加したゴスペル合唱団が楽しかったことから「もっとうまくなりたい」と、ボイトレに通うように。「いつか人前で披露するのが目標」

平野さんの時間の自己投資バランス

・家事…5% ・仕事…60% ・人付き合い…20% ・体づくりなど自分磨き…15%

 人脈を広げるため、人付き合いに割く時間を優先的にキープ。「人との出会いがオン・オフ共に役立っています」

平野さんの時間を生み出す3つのルール

1. 職場では率先して手助け、お願いしやすい環境をつくる
率先して周囲の仕事をサポート。「どうしても今日は早く帰りたい! というとき、快く仕事を代わってもらえる環境をつくっておきます」

2. 休日はダラダラする時間もつくる
休日の午前中は外出の予定を入れず、家で過ごす。「疲れをためないために、のんびりする時間とアクティブに動く時間をつくり、メリハリをつけています」

3. 仕事はゴールの時間を決める
「今日は20時に帰る!」とゴールの時間を決めたら、逆算してやることをリストアップ。「作業の優先順位をつけ、次の日に回せるものは後回しでOKとしています」