あれも、これも…と日々のTO DOに振り回されている割に、なかなか成果に結びつかない…なんて人も多いのでは? 実は仕事ができると評判の人が実践しているのは、「NOT TO DO」の習慣でした。

「雑務」をとことん捨てる、餅は餅屋

 投資信託の分析・評価業務を行うファンドアナリストとして、セミナーの講師や書籍の執筆も行う篠田尚子さん。現在、日本国内に十数名しかいない投資信託のファンドアナリストのなかでも屈指の活躍ぶりだ。

篠田尚子さん (38歳・夫と2人暮らし)
楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト

 日々、忙しい篠田さんのポリシーは、「餅は餅屋」。本の章立てやタイトル付けなどはプロである編集者に任せ、セミナーの広報活動や集客もプロに依頼。自分は余計なことを考えず、専門性を磨くことに集中する。

 「全部自分ひとりで準備をするより、2〜3倍多くの数を担当できるなど効率的。私は専門分野でもっと人に頼られたいですから」

篠田さんの「しないこと」vs.「大切にしていること」

しないこと → 時間の無駄遣い
 自分の専門分野以外には手を出さず、「とにかく時間をムダにしない」。生み出した時間はインプットや専門性を高めるために使う。

大切にしていること → 投資信託の取材・分析
 投資信託の分析・評価業務を行うには、「人に会う」ことが重要になる。「投資信託の商品は人がつくっているため、商品性や今後の値動きは、運用会社に直接取材しないと分からないことも多いんです。地道な取材が欠かせません」