2つのストレングス活用法

1. 下位資質は伸ばそうとせず 「他人を頼る」

 自分の下位資質は「無理をしないとできない分野」。それを発揮する必要のある状況に直面したら、自力でやろうとせずに、それが得意そうな他人に頼るのが大事。例えば誰か厄介な人と交渉する必要があるけれど「コミュニケーション」や「個別化」が下位資質なら、人に合わせた交渉が得意な人に助力や助言を仰ぐほうがいい。

例)【調和性が高いリーダー】
・うまく生かすと
→チームをうまくまとめられる

・過剰に出ると
→チーム内に反対者がいると動けなくなる

◆ストレングス活用法を活用すると…
「指令性」が高い人を右腕に! 自己主張を恐れないのでズバズバと反対者を説得できる

2. 同僚やパートナーの資質を知っておく

 「ストレングスファインダーは、組織のメンバーが皆で診断を受けると最も真価を発揮します」(竹田さん)。上位や下位の資質が違う人同士は不満を感じやすいが、他人の資質を理解すれば言動の理由が分かり、相互理解が深まる。「チームに○○が強い人を入れるべき」などの発想を持つことができ、業務も的確に割り振れる。

 例えば、「慎重さ」が高い人は「いつも考えなしで動くなあ……」、「ポジティブ」が高い人は「いつまでもうじうじ考えてばかり!」と、資質が対照的な人同士はぎくしゃくしがち。皆で診断を受ければ「だからそういう反応をするのか」と理解できる。

竹田弘明
竹田&パートナーズ代表
竹田弘明 ギャラップ社認定ストレングスコーチ。ロンドン・ビジネス・スクール スローン経営大学院経営学修士修了。経営人材コンサルティング会社の世界最大手に16年間従事し、現在は独立、エグゼクティブ・コーチングや研修プログラムのファシリテーションを中心に活動中。

取材・文/臼田正彦 写真/古立康三

日経WOMAN2019年5月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります