一生懸命話しているのに、相手に理解してもらえない。上司の承認を得られない。そんな悩みを抱える働き女子、必見! 言葉の選び方や話の順序を工夫するだけで、相手に納得感を与え、説得までできる黄金ワザを、野村総合研究所 コーポレートコミュニケーション部 広報課 上級専門スタッフの日下部美弥子さんに伺いました。具体的な事例とともに紹介します。

話す前に、話すべきことを事前に整理しておく

 「分かりやすく伝えるには事前準備が大事。会話の目的と話の要点を付箋などに書いておくと、必要なことを端的に伝えられます」(日下部さん)

□情報を共有したい?
□アドバイスが欲しい?
□決断をしてほしい?
□承認してほしい?


事前にメールで話の要点を整理&共有

 「メールの文面に話し合いたい点を書き出し、相手に送信して共有。相手も事前準備ができるので、効率的に話を進められます」(日下部さん)

【事前メールの例】
<前置きは短くすっきりと>○○(上司名)さん○○(自分の名前)です。お疲れさまです。お願いしたい案件を整理しましたので、ご確認をお願いします。<お願いしたいことを箇条書き・相談テーマ別に番号を振る>(1)●●イベントの件1、△△部に打ち合わせの実施要請(X月X日まで)2、X月X日の■■委員会に諮るかどうかの判断3、来週の●●常務定例での説明と承諾とり(資料は添付)(2)来週の出張時1、現地オフィスの××さんに、□□についての確認2、現地オフィスに関する社内報の記事執筆(原稿締め切りはX月X日)
前置きは短くすっきりと。お願いしたいことは、相談テーマ別に番号を振って箇条書きにする

 次のページからは、会話中だけでなく意外と重要な会話の冒頭について、黄金ワザを紹介しよう。