日々の仕事のなかで直面する、面倒なことや避けたいこと。そんなことがあっても、言い方をちょっと変えるだけで、スムーズに仕事をしやすくなるはず。言いにくいことをうまく伝えるワザを紹介します。

シンプルかつ丁寧に切り出すのがコツ

 「言いにくいと感じることを伝えるときほど、相手を思いやる配慮が必要です」。こう話すのはコミュニケーション・インストラクターの杉山美奈子さん。ポイントは、先に相手のタイミングや気持ちを推し量る言葉を投げかけること。

(イメージ画像)
言いにくいと感じることを伝えるときは、先に相手のタイミングや気持ちを推し量る言葉を投げかけるのがポイント

 例えば、依頼を断るときは、まず相手の要望を聞く。「すぐに否定すると、誰しも嫌な気持ちになるもの。相手の言いたい内容は分かったということを伝えるだけで、断った後の関係がぎくしゃくするのをことができます」

 今回、杉山さんに、言いにくいことの伝え方を具体的なシーン別に教えてもらった。「実は言いにくいことほど、つい、配慮のない言い方をしてしまいがち。下のフレーズを口に出して練習しておくと、とっさのときに対応できますよ」

 早速、「断るとき」「注意するとき」「失敗を伝えるとき」のシーン別に見ていこう。