【新人類・バブル世代】とのコミュニケーション術
新人類・バブル世代と上手に付き合うポイントはいくつかある。大ざっぱな人が多いこと、先輩の背中を見て仕事を覚えてきた世代であることなどを踏まえて、以下のような接し方がカギとなる。
指示を受けるとき
「『いい感じで進めて』など指示が大ざっぱな人が多いので、後々困らないように下の世代から『報連相(ほうれんそう)』や進捗状況の確認をしたほうがいい」(牛窪さん)
NG・曖昧な指示のまま、依頼を受ける
OK・納期や理由などを細かく確認する
例:「いつまで、なんのために、そこまで必要ですか?」
相談・質問したいとき
先輩の背中を見て仕事を覚えてきた世代なので、自分の意見や提案がない質問を頻繁にすると、「それぐらい自分で考えて」とあきれられてしまうことも。
NG・何も考えずに質問する
OK・自分の意見を述べてから質問する
例:「AかBのどちらかで迷っていますが、どう思われますか?」
苦手な上司との接し方に迷ったとき
「挨拶でいいので会話の頻度を高めれば、コミュ力の高いこの世代は親近感を持ってくれる。同年代だけで戯れず、世代の違う人との関係も築いて」(横田さん)
NG・極力避ける
OK・味方になる上司を見つけ、苦手な上司との対応の仕方を相談
【新人類・バブル世代】へのキラーワード
過去を引きずっているので、「興味を持って当時のことを聞いたり、価値観を褒めたりすると喜ぶ」(横田さん)
□感性が若くて、すてきです!
□Aさんの時代ってどうだったんですか?
46~51年生まれの団塊世代は「人より上へ」という意識が強く、「努力は報われる」という実感がある。だから下の世代に押しの強さで指示してしまう。
その団塊世代を斜に見てきたのが52~58年生まれのしらけ世代。「三無主義」(無気力・無関心・無感動)が特徴で、自分らしさや自然体が好き。「『A部長はこだわりが強そうですね』など、彼らが大切にする価値観を引き出すと距離が縮まるかも」(牛窪さん)
団塊世代 → 未開市場を開拓してきた世代
<著名人>舘ひろし/和田アキコ
<特徴&価値観>同世代が多く、競争意識が強いのが特徴。欧米文化の影響が大きく、見合い婚と恋愛婚の数が逆転した世代でもある。
しらけ世代 → 自然体を大切にしてきた世代
<著名人>明石家さんま/林 真理子
<特徴&価値観>自分は自分、他人は他人という価値観を持ち、新婚旅行で海外に行き始めた世代。人生は楽しむものという考えも持つ。
マーケティングライター、世代・トレンド評論家
エン・ジャパン 人材活躍支援事業部 コンサルタントグループ チーフコンサルタント
構成・文/高島三幸 イラスト/深川直美