【団塊ジュニア世代】とのコミュニケーション術
団塊ジュニア世代と上手にコミュニケーションをするには、自信のない世代であることや承認欲求を持つ世代であることを理解しておくとスムーズ。報告や相談、仕事を進める際の対応のポイントは以下の通り。
報告や相談をしたいとき
「Aさんだからお願いしたいと頼られると承認欲求が満たされ喜ぶ」(横田さん)。だが「この世代は仕事を抱え込み気持ちに余裕がない。簡潔に相談を」(牛窪さん)
NG・今相談してもいいですか? と突然相手の時間を奪う
OK・事前にメールでアポを取り、簡潔に相談
仕事の進め方に疑問を感じたとき
「やり方などを全否定すると、自信のない彼らは傷つきやすい。いったん相手のやり方などを認めた上で、より効率的な方法を説明&提案して」(牛窪さん)
NG・仕事のやり方を否定する
OK・相手の価値観をいったん受け止め、新たな提案をする
例:「その進め方も大事だと思いますが、このツールを使えばさらに効率的になると思います」
結果が出ないことを報告するとき
「結果が出にくい時代を過ごした彼らはプロセスを認める傾向も。下の世代が真剣に問題と向き合っている姿勢を見せれば、親身に相談に乗ってくれる」(牛窪さん)
NG・結果が出なかったことだけを報告する
OK・結果が出なかった理由や課題、代案などを分析して報告・相談する
【団塊ジュニア世代】へのキラーワード
「あなたのおかげ」という言葉で承認欲求を高めたり、仕事をサポートして負担を減らしたりすると信頼を得やすい。
□Aさんのおかげで緊張せず、気が楽になりました
□皆でこのパートを分担しますので、課長にはここをお願いできますか
マーケティングライター、世代・トレンド評論家
エン・ジャパン 人材活躍支援事業部 コンサルタントグループ チーフコンサルタント
構成・文/高島三幸 イラスト/深川直美