【ポスト団塊ジュニア・草食系世代】とのコミュニケーション術

指示を出すとき

 「頑張る」価値観は人それぞれ。曖昧な仕事の依頼をしても納得できないので動かない。「仕事の意義、目的、効果などの説明をしっかりして」(牛窪さん)

NG・「とにかく頑張って」という曖昧な指示
OK・仕事の目的や期日などの説明をする
 例:「明後日の会議に必要なので、明日の15時までに資料作成をお願いできますか」

評価するとき

 「ヒエラルキーを気にするので、特に女性に同僚との比較に思える発言はNG」(牛窪さん)。「スキルを上げたい世代なので、上達や成果に触れる声掛けを」(横田さん)

NG・「同期のBさんは頑張っていますね」などと本人以外を褒める
OK・自己有能感を刺激するように、相手のいいところを探して評価する
 例:「Aさんが手掛けている○○はとても分かりやすくて助かります」

相手の考えが分からないとき

 「くだらないプライドは捨ててフラットな目線で『それってどういうことですか?』と教えを請う姿勢で距離を縮めればいい」(横田さん)

NG・自分の価値観を押しつける
OK・素直に教えてもらう

【ポスト団塊ジュニア・草食系世代】のキラーワード

 「些細なことでも評価して自己有能感を上げればモチベーションが高まる」(横田さん)

□君のアポ入れのスピード、素晴らしいね(相手が同期・後輩の場合)
□作ってくださったレポートがとても分かりやすかったです(相手が先輩の場合)
□合理的な考えですね

牛窪 恵
マーケティングライター、世代・トレンド評論家
牛窪 恵 出版社勤務などを経て、マーケティングを中心に行うインフィニティ代表取締役に。経営学修士(MBA)。立教大学大学院・客員教授。『なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか』(光文社新書/共著)など著書多数。
原田曜平
原田曜平 日本のマーケティングアナリスト。1万人以上の若者と接してきた経験を元に「さとり世代」「マイルドヤンキー」「女子力男子」などの流行語を生む。『若者わからん! - 「ミレニアル世代」はこう動かせ 』 (ワニブックスPLUS新書)など著書多数。
横田昌稔
エン・ジャパン 人材活躍支援事業部 コンサルタントグループ チーフコンサルタント
横田昌稔 総合商社でインドネシア赴任などを経てエン・ジャパンへ。コンサルタントとしてベンチャーから大手企業向けに採用支援教育、営業支援ならびに管理職教育に従事。年間5000人以上に研修を実施。社員教育サービスの講座開発・講師業務も担う。
藤本耕平
ADKマーケティング・ソリューションズ 若手プロジェクトリーダープランニング
藤本耕平 2010年から若者研究を開始。情報感度の高い学生メンバーで構成する若者マーケッター集団「ワカスタ(若者スタジオ)」を創設し、「つくし世代」という言葉を生む。著書に『「つくす」若者が「つくる」新しい社会 』(ベスト新書)がある。

構成・文/高島三幸 イラスト/深川直美

日経WOMAN2019年5月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります