【ゆとり世代】とのコミュニケーション方法

モチベーションを上げたいときは?

 「仕事の目的やどんなキャリアにつながるかといったビジョンを共有」(横田さん)。「チームで目標を立てて作業すれば連帯感が生まれ、やる気が増す」(原田さん)

NG・とにかく頑張れの一点張り
OK・ビジョンや、キャリアに対するメリットを共有
 例:「この仕事を成功させればこんな人たちが喜び、君たちの経験になる」

注意するときは?

 相手はLINEで連絡を取り合うのが常識。「非常識! と非難せず、自分の考えを伝えた上で、相手の価値観を聞き出せば、解決策を見いだせるかも」(横田さん)

NG・LINEで送られてきた業務連絡を、ただ非難
OK・自分の意見を伝え、相手の意見を聞き出す
 例:「私は電話で伝えたほうがいいと思うけど、あなたはどう思う?」

仕事を任せるときは?

 「上の世代の常識が、下の世代は常識ではないことも。マニュアル作成はもちろん、社内情報をSNSで発信しないといった常識の共有を」(牛窪さん)

NG・口頭で大ざっぱに説明する
OK・禁止事項を書いたマニュアルを渡して説明

【ゆとり世代】へのキラーワード

 本人そのものを褒めたり、お礼を伝えたり、教えを請うたりすると承認欲求が満たされ、彼らはうれしくなる。

□ありがとう、君らしくていいね
□その新しいアプリ、教えてよ


これからの新社会人、「令和世代」はどんな人たち?

 「ゆとり世代より下の世代は、学校教育も含めグローバルな時代に育ち、個人主義がさらに強い人たち」と原田さん。学校の授業で、デジタルツールを使ってプレゼンするなど、自分の意見をロジカルに伝えられる能力の高さも期待できる。

 「個人主義が強いと、組織としては扱いにくいかもしれない。しかし、間違いなくどの世代よりもデジタルに強く、なんでもできるという錯覚のような万能感を持っている。任せれば1人でやり抜く力も。ようやくイノベーターが誕生するのではと、期待している」と原田さんは話す。

令和世代
→グローバルな視点を持ったデジタルネイティブ
→プレゼン能力が高い個人主義者が新社会人に

牛窪 恵
マーケティングライター、世代・トレンド評論家
牛窪 恵 出版社勤務などを経て、マーケティングを中心に行うインフィニティ代表取締役に。経営学修士(MBA)。立教大学大学院・客員教授。『なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか』(光文社新書/共著)など著書多数。
原田曜平
原田曜平 日本のマーケティングアナリスト。1万人以上の若者と接してきた経験を元に「さとり世代」「マイルドヤンキー」「女子力男子」などの流行語を生む。『若者わからん! - 「ミレニアル世代」はこう動かせ 』 (ワニブックスPLUS新書)など著書多数。
横田昌稔
エン・ジャパン 人材活躍支援事業部 コンサルタントグループ チーフコンサルタント
横田昌稔 総合商社でインドネシア赴任などを経てエン・ジャパンへ。コンサルタントとしてベンチャーから大手企業向けに採用支援教育、営業支援ならびに管理職教育に従事。年間5000人以上に研修を実施。社員教育サービスの講座開発・講師業務も担う。
藤本耕平
ADKマーケティング・ソリューションズ 若手プロジェクトリーダープランニング
藤本耕平 2010年から若者研究を開始。情報感度の高い学生メンバーで構成する若者マーケッター集団「ワカスタ(若者スタジオ)」を創設し、「つくし世代」という言葉を生む。著書に『「つくす」若者が「つくる」新しい社会 』(ベスト新書)がある。

構成・文/高島三幸 イラスト/深川直美

日経WOMAN2019年5月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります