未知の分野をイチから学び、新たなキャリアや将来の可能性を手に入れた女性たち。なぜ勉強に取り組み、課題をどう克服したのか。学ぶことで人生を変えた人たちの、心の変遷を追いました。

行政書士試験に合格、専門職として新たな一歩を踏み出す

 離婚後、シングルマザーとして生きていくため、行政書士資格を独学で取ろうと決意した河田奈津さん。

河田奈津さん(仮名) 34歳・司法書士事務所・司法書士補助者 息子と2人暮らし
河田奈津さん(仮名) 34歳・司法書士事務所・司法書士補助者 息子と2人暮らし
 

 仕事と子育てをしつつ、参考書を丸暗記して受験するも2回続けて不合格となり、「法律そのものへの理解が浅かった」と勉強法を一新。用語の定義、数字の意味を徹底的に調べ、「人に説明できるレベル」まで理解を深めて臨んだ3回目は、高得点で合格した。

  さらに正社員の司法書士補助者として働きながら、独学で勉強した宅建資格にも合格。参考書を章ごとに取り外し、常に持ち歩いてすきま時間に読んでいた。「行政書士試験で学んだ民法の知識が鮮明な今年のうちに受験し、合格することができました」

 「今後は英語力も磨き、在住外国人のサポートなどを行える専門スキルを身に付けたい」と話す河田さん。次のページでは、決意から目標達成までのメンタル変遷を紹介します。