働く女性は年齢を重ねるほど、やるべきことが多くなり、疲れがたまりやすい体に。休んでいるつもりでも、上手に疲れを解消できていない人が多いのです。たまった疲れからしっかり回復する、心と体の「正しい休ませ方」を紹介します。まずは、疲れの原因をチェック。

疲れが取れない人の多くは睡眠不足

 働く女性の多くは、仕事以外にも、家事・育児などのすべきことや勉強などのしたいことを、自分の許容範囲を超えて抱えており、常に疲れを感じています」と話すのは、疲れと休み方に詳しい精神科医の西多昌規さん。

 自分は疲れていないと思っていても、イライラする、集中できない、風邪がなかなか治らないといったことがあれば、疲労のサイン。リセットが必要だ。

 日経WOMAN2018年6月にアンケートを実施。「疲れを毎日感じている」と答えた読者は51.3%だった。「自分が疲れているな、と感じるのはどんなとき ?(複数回答)」との問いは、次のような結果に。

1位 眠っても疲れが取れない…52.1%

2位 体のこりを感じる…42.4%

3位 ちょっとしたことにイライラする…37.7%

4位 気持ちが前向きになれない…28.5%

5位 集中力が持たない…26.7%

※アンケートは日経WOMAN公式サイトで2018年6月に実施。382人の女性(平均年齢は39.6歳)から回答を得た

 上手にリセットするには、まず疲れのタイプを知ろう。「疲れを取る一番の方法は眠ること。疲れている、という人の多くは睡眠不足です」(西多さん)。

 睡眠時間を十分確保しても疲れているなら、原因は他にある。働く女性に多いと考えられるタイプのどれに当てはまるか、簡単に診断できるチャートを試してみて。