A子 「今からでも間に合います?」

篠田さん 「もちろん。例えば月6万円強を年利5%で運用できれば10年で1000万円つくれます【解説2】

【解説2】10年で1000万円つくるための方法

→年利5%で運用できた場合 30歳から始めると…月1万2000円の投資でOK(元金計432万円) 50歳から始めると…月6万4000円の投資が必要(元金計768万円)
資産運用は若いうちに始めたほうが、毎月投資に回すお金が少額でも時間を味方につけられ、資産を増やしやすいのは事実。ただ、たとえ今40代後半でも、年金暮らしに突入するまでに20年弱あり、投資期間としては十分。むしろ、老後資金が必要になる時期が迫っているからこそ、投資で効率的に増やすことを考えるべき。

A子 「1000万円って素敵な響き! それだけ蓄えがあれば人生に余裕を持てそう」

篠田さん 「そう。投資は怖いものじゃなく、将来の選択肢を増やしてくれるものなんですよ」

A子 「私、投資始めます!」

篠田さん 「では、まず投資用口座を開きましょう。銀行や証券会社の窓口でも開けますが、手数料が安い、ネット証券がお薦めです」

A子 「分かりました。では、私は○×証券にします。早速ネットから申し込み…と。ん? 特定口座か一般口座を選ぶ【解説3】?

篠田さん 「投資で出た利益には通常約2割の税金がかかります。特定口座なら、その損益計算や書類作成の手間が不要になるので、基本は『特定口座(源泉徴収あり)』を選べばOKです」

【解説3】「特定口座」を選んでおくと納税がラク

特定口座 源泉徴収あり 確定申告…不要、損益の計算…証券会社がしてくれる、損益通算…確定申告すればできる 特定口座 源泉徴収なし 確定申告…必要、損益の計算…証券会社がしてくれる、損益通算…できる 一般口座 確定申告…必要、損益の計算…自分でする、損益通算…できる
多くの人が選択するのは面倒な確定申告の手間が省ける特定口座(源泉徴収あり)。複数の証券会社などで運用して、損益通算(節税のために利益と損失を相殺すること)する可能性がある場合は、源泉徴収なしを選んでも。