浪費を防げる4つのアクション

1. 買いたくなったら、ひとまず商品を撮影する

⇒スーパーで購入した商品の5割以上が衝動買いによるモノ!

 買うと決めていた商品以外に「欲しい」と思ったら、その商品を撮影することで、メタ認知をオン!「『欲しい』瞬間から、意志をつかさどる前頭前野が働き始めるまでには、数秒のタイムラグがある。『本当はいらないかも』という意志を発動させるまでの『間(ま)』をつくるために、なんらかのアクションを挟むといい」

 欲しいモノの5割以上が買いたいだけ、というデータもあるほど。まずは、身近な「写メする」行為で、頭の冷却タイムをつくり出そう。

*「撮影禁止」の表記がある店や、店員に注意された場合など、撮影しない配慮を。また周囲の客や店員の迷惑にならないように注意を。

2. レジに向かう前に、強引に3つの欠点を見つける

⇒衝動買いを促すドーパミンは、「けなす」と出なくなる

 心ときめくモノに出合うと、幸福感を感じさせる脳内物質・ドーパミンが分泌され、衝動買いをしやすくなる。「無理やりにでも商品を批判的に見ることで、ドーパミンの分泌が抑制されます」

 「デザインがイマイチ」「値段が高すぎる」「流行が過ぎたら使えない」など、欠点を3つ探し出すうちに、冷静な目で商品を見ることができるように。

3. タイムセール時は、ピンクの象を思い浮かべる

⇒「買わなくちゃ」の危険な瞬間に待ったをかけるシンボルを用意

 「残り時間、○分!」と聞くと、脳内で「逃したら損」という感情が働き、冷静な判断を下す前頭前野を作動させるまでの「間」が取りづらくなる。そんなときは、強制的にあるイメージを思い浮かべるクセづけを。

 「なんでもいいのですが、例えば『ピンクの象』など、『買わなきゃ』に待ったをかける際に思い浮かべるイメージを、1つ決めておいて」。この瞬間にメタ認知をON!

4. 食事など注文時には、「私は」の主語で始める

⇒空気を読まない! 他人に合わせることがビンボー生活の始まりに

 飲み会では「みんなに合わせてビール」、お茶だけでいいのに「お店に気まずくてケーキセット」、試着のつもりが「断り切れずに洋服を購入」など、その場の空気を読みすぎると、財布の紐(ひも)が緩みっ放しに。

 「『私は』を主語にして話すと、他人に合わせていた自分に気づくことができます。客観視して、常にメタ認知をONにしましょう」

菅原道仁
脳神経外科医
菅原道仁 脳疾患を専門とし、国立国際研究センター、北原国際病院副院長などを経て、2015年に菅原脳神経外科クリニックを開設。著書に『頭の中の貧乏神を追い出す方法』(KADOKAWA)など。

取材・文/三浦香代子 写真/PIXTA

日経WOMAN2020年1月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります