使用期限も故障もないだけに、服は捨てどきの判断が最も難しいアイテム。「終わった服」を冷静にジャッジするスキルを知って、「自分が素敵に見えないもの」をクローゼットから残らず追放!

捨てどきが難しいファッションアイテム

 服装はその人自身を映す鏡。「くたびれた服を着ていると、『くたびれた人』に見られます」とパーソナルスタイリストの橋本ワコさん。服で自分の価値を下げないよう、寿命を見極めよう。

 「自分しか見ないから」と、古い下着を身に着けるのも考えもの。「突然倒れて入院」など、不測の事態は誰しも起き得る。「誰に見られても恥ずかしくないものを着用するのが、大人のたしなみです

服の寿命 5つの見極めポイント

1. 型崩れ

 肘の内側にできるシワ、膝部分の生地のたるみなど、服本来の立体感が崩れてしまったら手放しどきのサイン。「アイロンをかけても形が戻らないなら、処分が妥当」

2. 生地の擦れ、毛玉

 ケアをしながら着ても、生地は徐々に摩耗してしまう。「擦れ、毛玉、毛羽立ちが目立ち始め、生地に厚みがなくなってきたと感じたら、寿命と思って手放して

3. 洗っても取れないシミ、汚れ、臭い

 目立たない場所でも、取れないシミや汚れがあれば捨てる。洗濯後なのに臭いを感じるのは、繊維に絡みついた汚れが落ちていない可能性大。衛生上、処分の対象に。

4. 流行遅れのデザイン

 明らかに流行遅れのデザインも処分を。はやったものほど、廃れるのも早い。トレンドから外れていると感じたら、傷みや型崩れがなくても、潔く捨てるのが、結局は自分のため。

5. 体形に合わなくなったもの

 サイズが合わない服は着心地も見た目も悪い。「加齢による体形変化は人には付きもの。やせたらその時点で、新たに買い直せばいい。体形に合わなくなったら捨てどき」