スッキリ快適な部屋をキープできず悩んでいる人は、そもそも片づけの正しい方法を知らない場合も。コツさえつかめば、すきま時間に素早く片づけられるように。今回は「片づけ迷子」のために、片づけの「基本のき」から、紹介します。

 「片づけられない人は、何をしまったかを把握しておらず、『いつか使うかも』と捨てられないタイプが多い」と話すのは、自身も片づけられなかった経験を持つ収納スタイリストの吉川永里子さん。

 そんな片づけベタは、次のページで紹介する「片づけの超基本3ステップ」で克服しよう。ポイントは「全部出し」と「保留ボックスの用意」。「収納スペースに入っているモノをすべて出して並べることで、埋もれていたモノも一目瞭然に。さらに、使うか使わないかの判断をできなかったモノは、保留ボックスに入れれば迷う時間が減り、作業スピードが加速します」

 保留ボックスはリビングなどの目立つ場所に置くのが鍵。「1年間使わなかったら捨てると決め、気持ちが割り切れたら捨てましょう」

片づけられない人の3大失敗あるある

1. 夜中に突然思い立って片づけ始める

 「真夜中に思い立って片づけ始める人は多いですが、眠くなると集中力が低下し、『捨てる・捨てない』の判断が鈍くなります」

⇒片づけは午前中に! 最長3時間まで
頭がスッキリしている午前中の片づけがオススメ。「長くても3時間が限界。お昼までにここまで終わらせるといった片づける範囲を決めて」

2. リビングから片づけ始める

 「書類や思い出の品など、捨てる判断に迷うモノがたくさんあるリビングは、難関エリア。手が止まって挫折しがちです」

⇒初心者は化粧ポーチからチャレンジ
片づけ初心者は、財布や化粧ポーチなど、狭い範囲の片づけから開始。「少しずつ範囲を広げて、片づけのレベルを上げていきましょう」

3. 引き出しをのぞき込んで捨てるモノを選ぶ

 「収納にモノが入ったまま作業を始めて、『使う・使わない』を判断していくと、結局捨てられないケースが多いです」

⇒引き出しの中身はいったん、全部出し!
「収納に入っているモノを一度全部外に出して広げれば、自分でも忘れていたモノを目にし、不要だと気づいて捨てることができます」