人生100年と呼ばれる時代が到来。長生きするほど必要な「老後のお金」をどうつくっていくかを今から考えましょう。お金のつくり方は自分の生き方そのものです。
日経WOMANの調査では、今、働く女性の約85%が老後のお金に不安を感じています。その理由として、「将来の年金について把握できていない」人が約72%、「1年に使う生活費がいくらか分からない」が約34%など、「お金の現状整理」ができていないことがあるようです。
コロナショックでお金や仕事への不安が高まっています。勤務先はどうなる? 仕事が減って残業代が減る? ――しばらくは社会も景気も先行き不透明な時期が続きそうで、老後のお金への不安も高まります。
こんなときに大切なのが「お金の基本」。今回から連続3回、日経WOMANから発売となる新刊『一般論はもういいので、私の老後のお金 「答え」をください!』の情報をお届け。著者はファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の井戸美枝さん。
お金に困らない人生のために知っておくべき「基本」をひも解いていきます。
第2回・必要なマネースキルは何? 老後のお金に困らない3原則
第3回・20〜60代 世代ごとに変わるお金のToDoリスト
一生を4つの時期に分けてみる
人生100年時代は、自分の人生を自由にデザインする時代でもあります。働く時期が長くなり、1つの会社に定年まで勤めたら「上がり」ではなくなります。家族の在り方も変化しつつあります。
令和の時代を生きるための老後のお金の準備には、これからどんな人生を送りたいかをイメージすることが不可欠です。お勧めは人生を4つの時期に分けて考えること。豊かな老後のために大切なのは、公私共にフル回転の25〜50歳の第2クオーターの過ごし方です。
自分の好きなこと・得意なことを見つけて長期化する仕事人生を生き抜くスキルを付けること、お金についての知識を深めることも大切です。
人生を自由にデザインする時代
お金の増やし方
日本の低成長・低金利はこの先も続くでしょう。預貯金に加えて投資も検討に加えましょう。
働き方の多様化
人生100年時代は、副(複)業、転職、独立と働き方が多様化します。お金の稼ぎ方に男女の差も縮まりつつあります。
家族の在り方の多様化
おひとり様や籍を入れないカップル、LGBT(性的少数者)……「結婚して子どもを産む」形へのこだわりがどんどんなくなっていきます。