様々なルールが変わる人生100年時代に老後のお金に困らないための3つの原則を紹介しましょう。
前回に続き、日経WOMANから発売となる新刊『一般論はもういいので、私の老後のお金 「答え」をください!』の情報をお届けしています。前回は、人生100年を4つの時期に分けてデザインしていくことが大切だとお伝えしました。今回は、具体的にどんなお金スキルを身に付ければよいのかのお話です。
コロナショックでお金や仕事への不安が高まっています。勤務先はどうなる? 仕事が減って残業代が減る? ――しばらくは社会も景気も先行き不透明な時期が続きそうで、老後のお金への不安も高まります。
こんなときに大切なのが「お金の基本」。お金に困らない人生のために知っておくべき「基本」をひも解いていきましょう。
必要なのは稼ぎ力とお金の知恵
様々なルールが変わる人生100年時代に老後のお金に困らないための3つの原則を紹介しましょう。
まずは生涯にわたり収入を得られるスキルや仕事を持つこと。
60代、70代も働き続けるのが当たり前の時代になります。稼ぎ力を磨き続けることで、生活にも気持ちにも張りが持てるというものです。
また常に収入の範囲で暮らす生活スタイルを持つことも大切。20〜30代なら借金をしてでも、やりたいことをしたり、欲しいものを買ったりすることもあるかもしれませんが、40代、50代と年を重ねるほど、収入の範囲で暮らして、できれば貯蓄もする姿勢が大事になります。
最後に、自分が将来年金をいくら受け取れるかも早くから認識しておくことが大切です。若ければ若いほど、自分の年金額を増やす工夫ができるもの。公的年金額を自分でコントロールする、といった気概も必要です。
老後のお金に困らない3原則
生涯にわたり収入が得られるスキルを
変化の激しい時代、会社員であってもスキルアップは欠かせません。資格を利用して社外から仕事を受ける、得意分野を生かして人に教える、趣味が高じて作品を販売するなど少額でも生涯にわたり収入になるスキルを。
収入の範囲で暮らす姿勢を
今後、公的年金が目減りしていくことは避けられません。与えられた金額の範囲で生活できるのも能力の一つ。常に家計を把握して、収入に応じてどの費目を節約するかも決めておきましょう。
自分の将来の公的年金額を把握しておく
老後の収入の柱となるのは公的年金。自分の将来の年金額を大まかでいいので、なるべく早くから把握しておきましょう。それによって老後のお金の準備も決まってきます。