老後が不安な人 vs. 不安じゃない人

 人生100年時代。「95歳まで生きるには公的年金だけでは老後資金が2000万円不足する」という金融庁の報告書の試算が2019年に大きな問題になり、老後に必要なお金について改めて注目されています。

 働く女性の月刊誌「日経WOMAN」が読者を対象に行ったアンケートの結果では、「老後のお金」に不安を感じている人が85.4%と大多数に上っています。

老後のお金に不安を感じている人は85.4%も!
老後のお金に不安を感じている人は85.4%も!
「日経WOMAN」のアンケートでは老後のお金に不安がある人が全体の85.4%。現在の預貯金残高もヒアリングしたところ、残高が1000万〜1500万円ある人でも68.6%が「老後のお金に不安を感じる」と答えました

 また、「老後資金2000万円問題」のニュースを聞いた時に「自分のお金についても不安を感じた」人も82.8%となりました。多くの人が老後のお金に対して何らかの不安を抱いているようです。

82.8%がお金は不足すると思っている
82.8%がお金は不足すると思っている
「老後にひょっとすると足りなくなりそう」(38.4%)を筆頭に、お金が不足するのでは、と不安を抱えている人が82.8%と圧倒的な結果に

 一方で、老後生活のベースとなる将来の年金額を把握できている人は26.4%と決して多くないことも分かりました。

73.3%の人が自分の年金額が分からない
73.3%の人が自分の年金額が分からない
老後生活のベースになる自分の年金額を把握している人は、「大体把握している」も含めて26.4%。多くの人が自分の年金額を知らないようです

 働く女性たちの老後のお金に対する不安の「正体」は、自分のお金のことをきちんと把握できていないことかもしれません。

※ここまでのアンケートは2019年7月、日経WOMAN公式サイトで実施(有効回答数462、平均年齢40.2歳)。「老後のお金に不安を感じますか」のアンケートのみ2020年1月、日経WOMAN公式サイトで実施(有効回答数607)。円グラフの数値は、小数点以下第2位四捨五入のため合計値が必ずしも100%とはならない。