貯蓄&投資総額が1000万円以上の働く女性は、毎日、ネットや書籍などで情報を集めてお金の知識を深めていました。情報源やマイルールを詳しく紹介。今回は、株式投資を中心に総資産1000万円以上を保有する女性を直撃しました。

10万円台の株を買いながら、すきま時間で投資を勉強

 職場の上司に影響を受け、社会人2年目から株式投資を始めた春野美樹さん。

春野さんのお金DATA/手取り月収 20万円、手取り年収 250万円、貯蓄額 450万円(本人分)、投資額 700万円(本人分) 保有している株&ETF/<優待株>キャンドゥ、クリエイト・レストランツ・ホールディングス、バリューHR、オリックス(他、11銘柄を保有中)、<海外株>ファイザー(他、5銘柄を保有中)、<ETF>バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
春野美樹さん
(仮名・29歳・医療・専門職。夫、子供と3人暮らし)

 優待株を中心に、10万円台で買った国内外21銘柄を保有する。飲食店の割引券など、生活で使えるお得な株主優待を目当てに、日本株は15銘柄を保有中。「購入時より計40万円ほど値上がりしています」。「10年以上の長期保有を前提にしていますが、優待の使い勝手が悪い銘柄、値上がりして割高と感じた銘柄は手放すことも。外国株は業績の良い大企業の株を持っています」

 短期売買はしないが、市場動向はニュースで毎日チェック。人気投資ブログも銘柄選びの参考にする。仕事の合間や子供が寝た後のすきま時間を使い、証券会社のサイトで買いたい銘柄をスクリーニング。気になる銘柄は『会社四季報』や企業HPを見て研究し、ノートにメモするなど、銘柄選びは慎重だ。

 「投資を始めたばかりの頃は、ネットや雑誌で見た『値上がりする株』情報をうのみにして購入。翌日にいきなり7万円も値下がりし、慌てて売って損したことも。それを機に、事業内容や業績、株価チャートを見るように。よく分からないものには手を出しません」

 次のページから、春野さんの1日の情報収集方法を見ていこう。