保険の種類と優先順位を知る

 保険には、ヒトへの保障である生命保険と、モノへの補償である損害保険とがある。自分にとっての優先順位を見極めて加入しよう。

◆主な保険の種類

 私たちの身近なところに関係してくるのは、主にこの6つの保険。昔は命の保険なら生保会社、モノの保険なら損保会社と住み分けていたが、医療やケガなど両者が扱う保険の存在感が増し、垣根がなくなってきている。

1)命の保険…生命保険、死亡保障など
2)病気やケガの保険…医療保険、がん保険、就業不能保険など
3)旅行・レジャーの保険…海外旅行保険、ゴルフ保険など
4)賠償責任の保険…個人賠償責任保険、自転車保険など
5)モノの保険… 火災保険、自動車保険など
6)ペットの保険…ペット保険

◆優先順位の高い保険はこの3つ

 養う家族がいる、持ち家があるといった場合、優先して入るべき保険がこの3つ。「いずれも保障(補償)額が大きく、万が一の事態になったときに貯蓄ではカバーが難しいためです」

(1)死亡保障

 亡くなったときに経済的に困る家族がいる場合は、死亡保障が付いた生命保険に加入する。家族が困る度合いに応じて保障額を設定。

(2)火災保険、地震保険

 マイホームを購入したら、火災保険に加入。「建物」と「家財」の補償があると安心。地震のときの補償のために、地震保険にも加入を。

(3)個人賠償責任保険

 もしもの自転車事故など、他人を傷つけたとき、他人のモノを壊したときなどに起こる、賠償責任に対する補償が得られる保険。

◆医療保険、がん保険の考え方は?

⇒ 民間の医療保険は、プラスαの保障

 病気やケガで入院する際は、まず、加入している健康保険の高額療養費制度、勤務先によっては付加給付が使える。公的保障と貯蓄で賄えないと判断した場合のみ、民間保険を検討して。