勝手に貯まる仕組み・既婚者の場合
<使う口座(夫婦共通の口座)>
銀行の普通預金
生活費をやりくりするために、夫婦で共通口座を持ち、それぞれの給与振込口座から毎月一定額を入れる。「入れる金額は収入比で決める。費目で担当を分けるのは、家計全体が分かりづらくなるので避けて」(花輪さん)。
<臨時支出口座(夫婦共通の口座)>
銀行の普通預金など
ボーナスの一部などを入れ、年間の特別出費に備える口座を用意。夫婦の場合、冠婚葬祭や帰省、親族との付き合い、子供の行事、固定資産税など、臨時支出額も大きい。年間でかかりそうな金額を算出し、毎月貯めるとともに、ボーナスからもキープしておく。
<貯める口座(夫婦それぞれの口座)>
自動積立定期預金など
先取りで強制的に貯める「将来に備える口座」を夫婦各自で用意しよう。
<増やす口座(夫婦それぞれの口座)>
ネット証券のつみたてNISA、iDeCo口座など
給与振込口座または貯める口座から自動引き落としする、増やすための口座は夫婦各自で用意。
パートナーと上手に貯めるポイント
・互いに「貯める口座」を持ち、相手の貯蓄額や積み立て状況を把握する
・費目ごとの支出の分担は、家計を把握しづらくなるので避ける
・「使う口座」には、収入の比率に合わせて互いに入れるのが◎
・「使う口座」には1.5カ月分の生活費を入れておき、「貯める口座」から取り崩さない
ファイナンシャルプランナー
家計再生コンサルタント
取材・文/西尾英子