限られた収入を何にどう振り分け、どんなふうに使いすぎを抑えればいいの? ズボラさんにとって頭の痛い「予算の決め方」と、「予算内に支出を抑える具体的な方法」をレクチャーします。アドバイスをくださったのはファイナンシャルプランナー・花輪陽子さん、家計再生コンサルタント・横山光昭さんです。

貯蓄分は「なかったもの」と考えてやりくりを

 ズボラさんが予算を立てるときのポイントは、「最初に貯蓄額から決めること」と、FPの花輪陽子さんは強調する。

 「『余ったお金を貯蓄に回せばいいや』と考えるのはNG。計画的にお金を使うことが苦手な人の場合、いつの間にか使ってしまい、貯蓄できないケースがほとんど。大抵うまくいきません。最初に貯蓄額を決めて取り分けておき、『なかったもの』としてやりくりするのが貯まる家計の鉄則です」(花輪さん)

 その上で、家賃や光熱費、保険料など、毎月必ず出ていく固定費を算出し、把握しよう。手取り月収から、貯蓄額+固定費を差し引いた額が、自由に使える「生活費」となる。

 生活費の予算をどう振り分けるかは、「自分のこだわりで決めてOK」と家計再生コンサルタントの横山光昭さん。「お金をかけたいものを優先し、メリハリをつけながら家計のバランスを取ることが大事です」

 お金の使い方に迷いが出たら、最後のページで詳しく紹介している「消費・浪費・投資」のメソッドに当てはめて考えてみて。

 「ストレスなく貯めるには、多少の浪費も必要。上限額さえ、きちんと決めておけば、支出が膨らみすぎることもありません。自分らしい納得感のあるお金の使い方を目指しましょう」(横山さん)

 次のページから、「無理なく家計管理できる4つのステップ」を順を追って紹介。「予算の決め方」と、「予算内に支出を抑える具体的な方法」をレクチャーします。