お金を何にどう使うか。そこには「生き方」が表れるもの。「私はコレ」と決めた対象にお金を使い、暮らしを楽しんでいる人たちに「使い方の哲学」を聞いてみました。今回は「大好きな東方神起に年50万円を使う」という女性の充実ライフをお届けします。

普段は低燃費なミニマルライフ

⇒東方神起に年50万円使っている人

 5年前に夫と別れ、17年の専業主婦生活を返上。学術機関で得意の英語を駆使して働く北野陽子さん。

北野陽子さん(仮名)50歳・学術機関・事務/娘と2人暮らし

 「お金をかけないエコ暮らし」を目指し、10km先の職場に自転車で通い、庭で野菜を育て、「生きる手段」という英語力の向上に励む。

 日々のパワーの源は「9年前、DVDを見て一夜で恋に落ちた」東方神起。毎月収入の約1割の2万8000円をファン活費として計上。2年の活動休止を経て、昨年再始動したツアーに、貯まった50万円を投入した。

 「歌、ダンス、日本語MCのすべてが一流。プロ意識の高さに、『私も努力しなきゃ』と身が引き締まります」。使える生活費は結婚していた頃より減ったが、無駄をとことん削り、ファン活を満喫。「幸福度は今のほうがずーっと上です」

北野さんのお金DATA

手取り月収 35万円
手取り年収 420万円
貯蓄額 500万円
投資額 90万円

 iDeCoとNISAで毎月積み立て。職業訓練を経て採用された今の仕事は契約社員で、正社員になることとTOEIC満点が目標。

お金のやりくりは?

 衣類は下着以外ほとんど買わず、友人からもらう。野菜を庭で育て、3食+おやつも手作り。家計簿は全費目に予算を立てる。「忘れっぽい性格なので、枠が決まっているほうが管理が楽なんです」