お金を何にどう使うか。そこには「生き方」が表れるもの。「私はコレ」と決めた対象にお金を使い、暮らしを楽しんでいる人たちに「使い方の哲学」を聞いてみました。今回は、靴とバッグに年40万円を使っている人に話を聞きました。

「ハングリー」なワーママ

⇒靴とバッグに年40万円使っている人

岡崎愛香さん(仮名)34歳・食品・企画/夫と娘と3人暮らし

 「もっといいものを手にしたいという思いこそ、仕事を頑張る原動力」。そう言い切る岡崎愛香さんが愛してやまないのが靴。「20代の頃、サントーニのパンプスの美しさにひと目ぼれしたのがきっかけ。足に合わずほとんど履いていませんが、たまに眺めるだけでうっとりしてしまいます」

 その後は、5万、10万クラスの靴を月数足買っていた時期も。2年前に出産し、最近は関心がバッグへ移行。たまのひとり時間に百貨店でブランドバッグを見て回るのが楽しい時間だ。

 「上質なものを手にすると心躍る」と言うが、近頃は「生活の質」にもこだわるように。その象徴が、隔週で利用する家事代行。「収入が同水準の同僚からも贅沢と言われますが、ストレスから解放してくれるので、全く惜しくない。ムダな努力に貴重な人生の時間は使いません

岡崎さんのお金DATA

手取り月収 30万円
手取り年収 550万円
貯蓄額 4000万円 ※世帯計
投資額 100万円

 2年前にマンションを購入するまで社宅暮らしだったこともあり、貯蓄はそれなりにある。投資は「独身時代の外貨預金が塩漬け状態」

お金のやりくりは?

 「細かい節約でストレスをためるより、1つで大きなインパクトのある固定出費を見直します」。住宅購入をきっかけに、維持費のかかる車は手放し、新聞購読もやめた。服はユニクロなどプチプラも買うように。