お金を何にどう使うか。そこには「生き方」が表れるもの。「私はコレ」と決めた対象にお金を使い、暮らしを楽しんでいる人たちに「使い方の哲学」を聞いてみました。今回は、美容医療に投資する女性を紹介します。

堅実なゆとり世代

⇒美容医療に年10万円使っている人

槙野 遥さん(仮名)23歳・商社・営業/実家暮らし

 社会人2年目の槙野遥さんは、実家暮らしとはいえ、すでに貯金が200万円という堅実派。「平日は1円も使わない日も多いです。服もコスメも無頓着で、仕事服はユニクロ、コスメはドラッグストアで主に購入。必ず事前に情報収集して買うものを決めて出かけます

 主な情報源はインスタグラム。「ひと目でいろんな写真が目に入り、ブログなどより効率的」。最近はモデルが薦めるダイソーの100円美容液が気に入った。そんな槙野さんが、躊躇(ちゅうちょ)なくまとまった金額を払うのが美容医療。

 昨年、ホクロの除去に約10万円かけ、今年は医療脱毛に通い始めた。学生時代に始めた歯列矯正にはトータル50万円以上かけている。「一度やれば一生ものだし、長年のコンプレックスが解消されて大満足。お金を使うときは、先につながるかが大事です」

槙野さんのお金DATA

手取り月収 17万円
手取り年収 240万円
貯蓄額 200万円
投資額 0円

 手取り月収から3万円は実家に入れて、月10万円貯金。美容医療や旅行などの大きな出費は、貯金を取り崩さず、主にボーナスで賄う。

お金のやりくりは?

 出費はアプリ「家計簿 カケイ」に記録。「家計簿をつけ始めてから、衝動買いやコンビニでのムダ遣いを全くしなくなりました」。楽天のデビットカードやポイントサイトでポイントをコツコツ貯める。