自分の好きなものにはとことんお金を使うけれど、締めるところはしっかり。充実したオフ時間を過ごす人の、日常的な1週間の買い物をのぞいてみたら、メリハリの利いたお金遣いの実態が見えました。今回は、海外旅行に年100万円を使う、ひとり暮らし20代の女性の消費を追いました。

海外旅行に年100万円を使っている人

 年数回は1〜2週間の休暇を使い、海外ひとり旅へ出かける川島桃子さん。旅は楽しみと同時に、自己成長の機会と捉えている。「視野が広がり、少々のトラブルに動じない冷静さも身に付きました」

川島桃子さん(仮名)28歳/ビジネスコンサルタント・法律専門職/ひとり暮らし

 旅行代捻出のため、日常生活は節約を意識。買うものをリスト化して衝動買いを防止。家電や照明はこまめなスイッチオフを徹底、浴槽には2Lのペットボトルを入れて節水するなど、小さな努力を重ねる。

 「でも平日のランチは、午後の仕事を頑張るために、ちょっと贅沢(ぜいたく)するのがマイルールです」

川島さんのお金DATA

・手取り月収:45万円
・手取り年収:580万円
・貯蓄額:800万円
・投資額:60万円

 最近、投資信託を始め、その元手を貯めるべく貯金を意識。天引きにはしないで、月のやりくりに合わせて毎月10万円前後を貯蓄する。

 住居費は 月10万円。38m2の1Kに住んでいる。「電化製品は使うたびにコンセントを抜きます」

 基本はひとり旅。個人手配で余分な出費を抑え、現地ツアーも事前にネット予約する。「機内やホテルも楽しみたいので、料金と質にこだわり予約サイトを見比べます。航空券は出発4〜5カ月前や水曜が狙い目」