必要なモノだけが入ったバッグと財布なら、毎日がもっと快適になるはず。「本当に大切なモノかどうかは、小さなバッグが教えてくれる」と力説するバッグのプロに、そのヒントを教えてもらいます。

頑張りすぎる女性は「荷物が多くなる傾向」にあり

 パソコンや書類、コスメポーチにのど飴や折り畳み傘──モノであふれ返り、小宇宙と化した大きなバッグを抱える女性は多い。

 日経WOMAN公式サイト上で、2018年3月に実施したアンケート(回答数423人。平均年齢38.6歳)によると、「通勤バッグの中身をもっと減らしたい?」との質問には、63.5%が「はい」と回答。「どのくらい、バッグの中身を減らしたい?」との質問には「2~3割」が一番多く、55.8%。次いで「1割」が30.5%と回答した。

 「頑張りすぎる女性は、バッグが大きくなりがち」と話すのは、販売スタッフを経てキャリアカウンセラーとして活躍する横田真由子さん。人の役に立ちたい、完璧でいたい、失敗したくない、早く仕事の成果を出したい。そんな強い気持ちが、荷物を増やしていくと言う。そんな横田さんも、重いバッグに苦しんだ過去がある。

 「当時、持っていたのはパンパンの大きなバッグ。そんなとき、外出先でパスケースを見つけられず、上司に迷惑をかけてしまい、『持ちすぎる不幸』を招いてしまいました」

 バッグの中のモノを減らして身軽になると、心も軽くなった。「価値あるモノをほんの少し持つ『ミニマムリッチ』こそ、理想的な生活だと実感しました」。

 その身軽さの証しが「小さなバッグ」だと横田さんは言う。「本当に今必要なモノを見極めるためにも、小さなバッグにぜひトライしてみてほしい」。

 さらに、バッグのスペースを占拠する2大アイテムといえば、財布と化粧ポーチ。近年のバッグの小型化を受け、今シーズンは3つ折り財布が大ブレイク。「おしゃれを味方につけて、より身軽な生活を目指しましょう」。

 次のページでは、バッグと財布もミニマムにする6つの習慣と、NG習慣をご紹介します。